どうもみなさま初めましてSaitoと申します。

何があったのか手品関係のブログ記事を書かせていただくことになったのですが、今ままでブログなんてものは一切書いたことがありませんのです......

これからちょくちょくと記事を書かせていただくことになるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

A Book in English

さて記念すべき第一回(人生初)のレビューはWoody Aragon氏によるA Book in Englishです。

A Book in Englishはもともとスペイン人である氏が英語版で作品集を出してほしいとの要望に応えて作られて物らしいですね。

この本はいくつかの章に分けられているのですが、今のところ前半分しか読めておらず、しかしこのあふれ出る感動が止まらないということでレビューを書かせていただいてます。なのでこのタイトルの前半はレビューの前半ではなく本の前半ということですね(わかりにくくてすいません......)

 

ところでこの本なのですが、解説されているものの大半がセルフワーキング的でほとんど技術を必要としません。読んで手順を追いながら「マジかよ......賢い......」となるやつです。

最近個人的な理由でなかなか手品をがっつり練習する時間が取れず、スライトに頼りすぎない手品(スタックとか)を主に探していたなか見つけたのですが、いやー素晴らしい......

Sleights and moves

この章ではいくつかの技法とそれを用いた手品が解説されていますが、特にSeparagonに割かれている割合が大きいですね。個人的にはSeparagon、ドストライクです。

このSeparagonという技法だけでDVDが出ていますが、それが4000円くらいなのでこの本が50ドルくらいなことを考えると割ともうここだけで元が取れてしまうような気がしないでもないでもないですね。ただこの本ではDVDにあるすべてのルーティーンが解説されているわけではないようです。

この本で解説されているほとんどの技法に関して言えることなのですが、これらの技法が”うまくできる”かどうかというのは、技術力があるか、ではなくスムーズ(ラフに)にできるか、適切なミスディレクションがかけられるかどうかにかかってるような感じがします。

Tricks with any deck

この章ではどんなデックでもできる手品が紹介されています。一つ一つがしっかりとしていて、さらっと見せられるというよりはショーなどでがっつり見せる感じのものが大半です。ただ、どんなデックといってもカードの質が極端に悪かったり、カードが足りずいくつ足りないのかも把握していないという状態だと厳しいものが多いです。

セットが大変なものが多く、実践的ではないという評判をよく聞いており、そこを危惧していました。まあ確かにめちゃくちゃ準備を要求してくるものもありますが、だいたいは許容範囲内でした。

個人的にポーカーデモンストレーションは日本でやるのはなぁって感じを持っていますし、スペリングトリックも「いきなり英語でつづるの???」と思っているので、それ系のやつを除外するならほとんどセットなんていらないものが大半なので私的には大満足です。(もちろんスペリングトリックもポーカーデモンストレーションも素晴らしいものでしたが......)
以下刺さったものをいくつか

Maverick

パケットの枚数を当てたり、特定の枚数のパケットを取ったり、選ばれて戻されたカードが何枚目にあるのか当てたり

実はこれを目当てに買ったのですが、まあとても素晴らしかったです。特に素晴らしいのがほとんど準備がいらない点ですね。おすすめです。

The Human Scale

Weighing the cardsルーティーンです。

セットが必要ですが、スタック組んでるなら必要ありません。

ちょっと計算が必要ですが、まあ許容範囲内です。

Gilbreath Detective

ほとんど不可能と思われる状態で、観客二人が選んだカードを当てます。

前書きにも書いてありますが、これはマジシャン相手にやったほうが受けそうなやつです。

Blessed Poker

一部のカードのみを使って行うポーカーデモンストレーションです。観客が混ぜ、観客が配るのに毎回演者が勝ちます。

ほんの数行前に"ポーカーデモンストレーションはなぁ"といっていたのにおすすめに書いてしまうぐらいには素晴らしいです。

これはスペイン語ですがYoutubeに動画が上がっているみたいですね。

総評

どれもとても賢い手品で、大満足でした。

確かに相当なセットを必要とするものもありましたが、上に挙げた物はほとんどセットなしでできるのでこれだけでも十分満足です。

あえて悪い点を挙げるならば、ファローができないときついことと、さらっとできるものではないのでそういうものを探している人には合わないかもしれないということですかね。

簡単でインパクトのあるすごいものを探している人にはおすすめです。

ちなみに全く本質と関係ありませんが、こういう系の手品書のほうが洋書の場合読みやすくていいですよね。読み間違えていたら手品が成立しないのでどこで間違えたのかわかりやすくてよかったです。

 

いや、初レビューで洋書はハードルがとても高いですね......情報量が半端ないので本の前半分だけ、しかもルーティーンを半分省いたくらいの量でちょうどいいくらいになってしまいました。(びっくりするぐらい時間もかかってしまいましたし......

次回はもう少しうまいレビューが書けるよう精進します......