久々にマジックの話をしますよ!

初心者向けにオススメのレクチャーを紹介しようかとも思いましたが、特に良い感じのが浮かばなかったので、過去の自分に教えられるなら?というコンセプトにしてみました。

前提条件

カードマジックの入門書やカードマジック事典に載っている技法が最低限できることが前提になっています。

第1位:メモライズドデック関連

知ってるか知らないか、使えるか使えないかで不思議さの度合いの桁が変わります。メモランダム或いはネモニカどちらでも構いませんが、とりあえずメモライズドデックの存在について言及されたレクチャーは早々に知っておきたかったところです。

ネモニカ・ミラクルズ

本しか読んでいませんが、日本語字幕版のDVDをオススメしたいですね。

カードマジックを本格的に始めたのが14歳前後で当時はまだ大して英語が読めませんし? 同じ理由で Memorandum も選外になります。

当時はDVD出てないだろってツッコミはコンセプトとは外れるので無視します(゚∀゚)

記憶術の本

マジック関わらず中学生の頃くらいから知っておきたかった…

これを知って実践しておけば、新しいメモライズドデックも10分くらいで記憶できます。メモライズド・デッックを複数運用する予定がある人は習得しておくべきかと…

ちなみに、私はドミニク・オブライエンの本で基本的原理を習得しました。

第2位:スティル・ファンシー・ア・ポット・オブ・ジャム?

カード以外のレクチャーもありますが、大半がカードマジックですし、ほぼレギュラー・デックであり、スタンディングで行えるのが良い所です。実演がテーブル・ホッピング・スタイルなのもポイントが高いですね。

テーブル・ホッピングをやってた頃にこれを知っていればもっと捗ったなと…

ここで解説されている、サイコロジカル・デック・バニッシュは今もやることがあります。

なお、ジェームズ・ブラウンはピックポケットの名手であり、催眠術のパフォーマンスも行っています。ペンギンライブで催眠術をやり始めたのは彼くらいなんじゃないかと…(しかも現代的で効率の良い誘導手順なので、見ておくと参考になるはずです。解説は雑というか、ちょっと分かりにくいかもしれませんが…)

これ以外は日本語字幕版はありませんが、"Professional Opportunist vol.1&2"(DVD)もカードマジックがメインになっています。確かスプレッド・フォースとロードランナー・カルを組み合わせた超力技なトライアンフとかもあるので、「力こそパワー」みたいなカードマジックをしたい人には良いかもしれません(現在は在庫が無いようですが…)

第3位:インスクリュータブル:レッド

クラシック・フォース、スプレッド・フォースを使った力技なルーティンが多く収録されていますね…

これも初期の方に知っていれば各所で役に立ったかなと思います。ギャンブリングデモンストレーションが普通に受ける環境(海外)にいましたし?

レッド、ブルー、グリーンと持っていますが、グリーンはまだ見てなかったような?ブルーも見ている途中で寝落ちてるので、見終わってない気が…(゚∀゚)

とりあえず、レッドだけでも良いんじゃないかと。

上述の記憶術の知識を組み合わせると、超リアルなレインマンができます。最近のトランプ記憶は15秒切っているので、レインマンの演出はむしろリアルに負けている問題が…

ジョセフ・バリー, ピーター・ナルディ

第4位:ボリス・ワイルド Transparency

これがきっかけで自作を始めたので、やはり初期の頃から知ってればなと…

ただ、最初の頃は私もテクニック至上主義と言いますか、ギミック使いたくない症候群を患っていたため、これを薦めても取り入れていたかは分かりませんがね!?

個人的にこの本で解説されている中で一番好きなネタはこちら

このくらいの現象が起こせるのであれば、当時の私でもマークトに手を染めていたと思います…

ボリス・ワイルド (著), 富山 達也 (翻訳)

第5位:Lee Asher『Losing Control』

最近はあまり使っていませんが、これを多用していた時期があります。

こんな直接的な技法が世の中にはあるんだなと…心理的なハードルはやや高いですが、他のどんなコントロールよりも技法感を消すことができます。正にシークレット・ムーブ…

ざっと調べた感じ、現在ではちょっと入所困難っぽいので、どうしても欲しい方は中古市場をチェックするか翻訳者に直接問い合わせるしかありません…→直販でまだ購入できます(2022年4月20日に確認)

リー・アッシャー(著),富山 達也(翻訳)

第6位:Pit Hartling『Card Fictions(新版)』

個人的にピット・ハートリング氏のマジックに対する考え方は合わないものの、アイディアや手法は素晴らしいと感じています。知人に薦められて読みましたが、確かに私向きの現象が多くありました。

現象としても面白いですし、自分のキャラに合うように改造すればかなり使えそうです。

ピット・ハートリング(著),富山 達也(翻訳)

第7位:TECHINT

評価はともかくとして、現在にまで意外と影響を受けています。

特にリフトやダブルカードの扱いに影響を受けました。問題は一番使っている技法の解説が無く、見様見真似になっていることくらいですかね…

まとめ

レギュラーデックでやれる手順が今も昔も結構好きです。当時は単にアンチ・ギミックだったのが大きいところですが、現在もクロースアップでやるならレギュラーがやはり良いなと思っています。

私は基本的にプライベートではデックを持ち歩いていません。なので、そのタイミングで偶然にも「マジックが見たい」というリクエストが来た場合は道具無しか、よく行く店にはレギュラー・デックが置いてあるため、それを使うことになります。

今回は挙げていませんでしたが、以下の本の知識があるとより良いですね。

カードマジック事典は私が最初に買ったカードマジックの本で、これだけで2年位は遊べました。当時はカードマジック大事典が無かったのですが、こちらから始めるのもありです。テレビで見たような有名なカードマジックは大体収録されています(原案者から許可を取ってないという話もありますが…)

カードマジック大事典の難点は本が大きいこと!

カードマジックフォース事典については、クラシック・フォースのアウトの取り方やエキボック、サイコロジカル・フォースの基礎などがそれなりに役に立ちます。ただ…翻訳のせいなのか元々の文章の書き方なのか、ちょっと読みにくいです…そこ日本語なのに、なんでそっちはカタカナなんだ…みたいなことが逆も含めてありますし、用語的に初心者にはあまり優しくないです。

The Expert at the Card Table(日本語訳版)は最近新しく出た翻訳版です。カードマジックの名著の1つですし、よく知らなくても読んでおくと今後の育ち方に影響がでるはずです。

まぁ…私は買ってからまだ読んでないので、実は内容をよく知らないんですけどね…(ぉぃ)
(旧翻訳版と新翻訳版の両方を持ってるのに読んでないとは!!!)

逆に言うと、まだ読んでいないので今回は選外になっています。読んだらランクインするかもしれません(゚∀゚)

ここまで書いてから言うのもちょっとアレですが…10選にすれば良かったかも…

あ、それと、本に関しては教授さんが翻訳したのが多いですね!