久しぶりにやります『THE MENTALIST』の適当解説です。

エピソード4から急に質問っぽい質問が無くなったことで暫くやっていませんでしたが、10話くらいまでをまとめれば何かあるだろうということで、久々に適当解説をする流れになりました。

ということで、10話までの感想を元に作られているので、まだ10話まで見てないよ!って方で些細なネタバレも気になる方はこの変で別の記事に飛ぶことをオススメします(゚∀゚)

THE  MENTALIST season 1

エピソード4 紅の涙

 

第一印象が悪いほうが、その後好感度が上昇し惚れさせやすいと聞いたことがあるのでそういうテクニックの一種かもしれません。

 
 

ニール・ストラウスの本で言うところの、「ネグ」(技法)のことですね。このシーンでは相手を貶しているわけではないので、ネグというよりは単に失礼な人として印象づけてから、確信をつく言葉を投げかけて興味を引いたのだと思われます。後者は占い師などが信用を得るための方法と同質で、メンタリストらしさがあります。

 
 

見事に銃と証拠品となる携帯電話を手に入れたわけです。はたから見ていると冗談に見えるこの交換は本当に使えるのでしょうか…?

 
 

ここまで極端な状況できるかは知りませんが、意外と実用的な方法です。

詳しく調べてほしくないものを簡単に改めさせる時など、相手から都合の悪いものを取り上げたい時に使われる手法です。

 

エピソード4はこれしか質問がなかったんですよねぇ…確かにツッコミどころは多々あるものの、メンタリスト的マジシャン的な部分はあまりなかった印象でした。

エピソード5 アカスギの森

 

私は記憶の宮殿を実際に使っている人を数名(J氏とか)知っているのでなんとなく言っていることは分かりますが、初めてこのシーンを見た時は何を言ってるんだこの人…と思っていました。今でも本当にこれで出来るのだろうか…とは思っていますが、実際のところジェーンが言っている方法で出来るのでしょうか?

 
 

実際にその方法で記憶することができます。私も某スタックをメモリーパレスで記憶しています。
ただ、実際のゲーム中の速さで記憶できるかはかなり微妙なところで、ギネス記録によると1デックを記憶するのは最速で30秒程度だそうです。つまりパトリック・ジェーンの記憶力は同等かそれ以上だと推測されます。
なお、メモリーパレスを使わないもっと早い覚え方もありますが、できる人が限られすぎています。

 
 

本棚で探し物をしているチョウとリグスビーから電話が入ると、本の種類を聞くだけで探しているものがどこにあるのかを言い当てます。これもなぜなのか分かりません。」

 
 

あくまで推測ですが、以下の条件から予想したのかも知れません。

- 過度に興味を惹かない本(誰の家にでもある本)
- 間違って捨てられない本
- 隠していることを忘れない本。

過渡に興味を引くような本は知人が遊びに来た際に手に取られるリスクがあるため、堅めの本で尚且誰もが持ってそうな本が適していると言えます。ちなみに、日本だと聖書が置いてあると知人が来た際に手に取られることがあるので、興味を惹かない本に該当しません。

恐らく日本人なら辞典の中に隠す方が多いのではないでしょうか?それと同じくらいの感覚じゃないかと。

 
 

ジェーンはまた別の場所でポーカーをします。勝ち残り、2人でのゲームになりました。自分のお茶を入れるために席を立ち、お茶を入れる際に別のグラスにも入れ、氷を1粒グラスの下に置きます。それが溶け切るとグラスが机から落下し、ディーラーと対戦相手はそちらに気をとられます。その隙にポーカーで使用するデックの山を自分が用意したものと入れ替えています。バレないものなんですね…。

 
 

デック・スイッチに長けている人であれば、相手がその技術を知っていたとしても気づかれずに行うことができます。ベンジャミン・アールの『リアル・デックスイッチ』は解説映像を見てても錯覚が強く追うのが難しかったです…
このシーンでは非常に強烈なミスディレクションがあるので、そう難しくないと思います。

 

この回はカジノが舞台だったため、カードの要素が多くありました。

ラスト近くでパトリック・ジェーンがデックスイッチをするシーンは「おっ?」って思うマジシャンも多いかと思います。

エピソード7 朱をそそぐ

 

殺された被害者の娘がジェーンやリズボンに母親(被害者)の話をするとき、机についたその娘の手にジェーンが軽く触れるように自分の手を重ねています。緊張をほぐしたりする効果があるんですかね…?
その娘は、自分のほうへ手を引き、ジェーンの手から自分の手を離しています。心理描写なのかもしれませんが、わざわざカットを変えて表現しているので気になるところです。

 
 

人肌に触れて落ち着くこと自体は珍しくないので、その効果を狙ったのかも知れませんし、単純にパトリック・ジェーンが手をにぎるのが好きな人って可能性もあります。イケメンにしか許されない手法…(ry 

 

エピソード8 赤信号

 

言い当てられたリズボンはバツの悪そうな顔で今回の参考人はどうだったのか聞くのですが、その時にジェーンは「脈が細かった、嘘をついている。嘘をついている時と怒っている時の脈は違う。彼はずっと嘘をついていた。」と答えます。取り調べ中に相手の手を触っていたのは脈を測っていたようですが、かなりの速度で正確に測っていたことになります。この辺は現実的ではないですがさすがジェーン、出来ないこともなさそうです。

 
 

ところがどっこい!実際に脈やそれに近い反応を利用したルーティンが世の中には存在します… ただ、正確性は本当に相手次第なので、たまたまその人がそういう反応をしやすい人だった可能性も十分に考えられます。

 

エピソード9 真っ赤な炎

 

冒頭からジェーンがリズボンに何かやってますね。どうやら頭に思い浮かべた図形を当てるというゲームのようです。
以下セリフ。参考までに。

「ここにスクリーンがあると想像して。そこに図形を投影する、例えば正方形とか。次に別の図形を思い浮かべ、それで前の図形を囲って。ここからが面白い。集中してその図形を僕の中に送って。目を見て。心を開放して僕に送るんだ。見えてきた。三角形が円で囲まれている。」

ちなみにリズボンだけでなく周りで聞いていたヴァンペルト達も合っていたそう。どうやったのかを聞かれたジェーンは「心の鍵を開けただけだよ。深層心理を読み取れる。」と答えています。

ちなみにこれはずいぶんと前、まだ私がメンタリストを見る前にとある人にやってもらったことがありますが、結果は上記と全く同じでした。

うーん、なぜ同じになるんでしょう?

 
 

メンタリストあるあるですね!

色々なところで似たような話が出てくるので、メンタル系をかじった人なら誰もが知っているネタと言えます。

バナチェックやジャーメイのノートでも似たような例がでてきます。

これをジェスチャー込みでいかにもな感じでやる人がいますが、何もしなくても大体その2つの図形になるので、見様見真似で過度なジェスチャーをする人が多い印象がありますね。

 

エピソード10 赤レンガの虚栄

 

ジェーンが小さいチンパンジーから渡されたバナナを消したり出したりしています。現象の名前は分かりませんが、コインマジックでこの動きばかり見る気がします。コインマジックと言えばこれ、といった感じの動きです。(伝わりますかね?)
しかしこの大きさのもので出来るのでしょうか。手のひらよりは小さいですが…。

 
 

あの程度のサイズであれば問題ありませんね。実はよく見るとどんな形で保持しているかがわかります。

 

総評

確かにエピソード4から一気にメンタリズム的、マジック的な要素が抜け落ちて言ったように感じますね。

ただ、ちょいちょい小ネタが挟み込まれているので、そういうのが好きな人には良いかも知れません。

適当解説その1 適当解説その3 適当解説その4