いつの間にか20話どころか第22話の感想まで書かれていたので、そろそろ適当解説をやります。需要があるかは不明です。

ちなみに、第1話から私の感想や解説を入れて欲しいって声もチラホラ聞くようになったので、見直すかかなり悩んでいます(^ρ^)

プライム・ビデオでエレメンタリー ホームズ&ワトソン in NYが見れるようになっていたので、そちらを見ようと思っていたんですけどねぇ…( 聞いた話によると、シーズン5の第22話はマジック界のあるエピソードがテーマとなっているそうなので、そこまでは見たいところです…先は長いっ!)

今回は"THE MENTALIST" の適当解説の第4回目なのですが、編集するにあたり、シーズン1ラストの適当解説をくっつけています。

血眼(第16話)

 

途中、リズボンとチョウがお互いの顔を見合わせる場面がありますが、その時にジェーンは「顔を見合わせるのはやめろ。僕の同乗しているのが分かる。」と言っています。目は見えなくとも周りの人間の行動や様子が分かるようです。

 
 

感想を書いている人も特に気にしていませんが、自分のセリフや周りの雰囲気から人のリアクションを予想できることはそう珍しくありません。

 
 

その後リズボンに「アンドリュースはシロだ。怒りに満ちていたけど殺人には結びつかない。アンモニア臭じゃなくレモンみたいな正当な怒りのにおい。」と話しています。本当に感情で匂いが変わるのでしょうか。

 
 

ストレスによって体臭が変わるというのは事実です。ただ、その瞬間にどこまで匂いが変わるのかは何とも言えません。もしかしたら、この人が特別に匂いが変わりやすい人だったのかも?

ちなみに、私の周りにも体臭から「今日は疲れてるんだろうな…」って分かるタイプの人がいます(^ρ^)

体臭は病気によっても変わってくるので、情報量は予想以上に多いと言えます。

 

狙われたカーネリアン(第17話)

 

珍しくジェーンの運転シーンがあります。幹部に会うため、片道3時間の道をはるばる運転してきたようです。ジェーンは幹部に会うや否や、それぞれの性格や抱いている感情を言い当てていきます。相変わらずどこからどのようにしたら分かるのだろうと疑問に思うほどの詳細っぷり。どうやら幹部同士いがみ合っていたり、問題を抱えているようです。

 
 

フィクションだから!

それだけでは面白くないので無理やり理由をつけるとすると…
 
まず一人目の女性は、話術としてのコールドリーディングのテクニックの1つと言えます。更に言うと、本人の意見に関わらず周りがまずリアクションを出して、その結果当たったように見えるのも実に「らしい」です!
 
二人目の男性も、よく聞くと事実かどうかの確認はしておらず、そのまま次の人に入っているため、その場に波風を立てただけだったりします。
 
三人目の男性の場合、もしかするとホットリーディングだったんじゃないかなと思っています。事件が起きてから時間が経っていますし、その間に捜査資料を読んでいた可能性があります。その前後の様子でまるでリーディングをしているように振る舞っているため、聞く方としては読心術にリアリティがあったのかも知れません。
 
2人の関係を推測したのは、身体表現が似ていたからだと思います(演出として身体表現をあえて似せている?)。
その後の描写によると、波風を立てることが目的だったようなので、外れても良いかなくらいのノリで推論をぶつけてみただけの可能性も。

ポイントは本人にとって当たっていたかどうかよりは、今回リーディングをされていない人(と視聴者)にパトリック・ジェーンが次々と当てたように見えることが大事なわけで、ある種のデュアルリアリティを作り出すことが目的だったように思えます。

ドラマではなく実際のショーでこの様な場面があったとして、観客はきっとジェーン(演者)が心を読むことができると思うはずですし?実にパフォーマー的な見せ方でした。

 
 

ジェーンはリズボンを信頼しているけれど、リズボンはジェーンを信頼していないという話をしています。そこでジェーンは「”倒れてキャッチ”をやろう」と提案。片方が後ろに倒れ込み、片方が受け止めるというもので、リズボンは昇進した時に研修で行ったそう。(日本でもアイスブレイクの一種として企業の研修やビジネスに用いられることもあるようです。)

 
 

これ…催眠誘導でも同じ方法があるんですよね…
 
要は条件付けとラポールの構築を同時にしているわけですが、研修では主にラポールの構築に主眼が置かれ実施されているように思います。

 

血染めのジャガイモ(第18話)

気になった行動・現象

  • 暗示状態を見破った(瞳孔と脈)
  • ブランコを利用して催眠術をかけた

内容の方の抜粋ではちょっと気になった部分が分かりにくいので、箇条書きを先に書きました(^ρ^)

 

ジェーンは男を確認し「瞳孔が開いていて、遺体を運んできたにしては脈が安定している」と暗示にかかっている可能性が高いと判断します。

 
 

全員がこの様な状態を示すとは限りませんが、瞳孔が開いている傾向があると聞きます。

日本人の場合、虹彩の色的に瞳孔の開き具合を確認にしにくいので、私はあまり気にしたことがありません(^ρ^)
 
脈に関しては、催眠状態の人は疲れを感じにくいため、脈が乱れない可能性があります。人間を引きずって来てもなお脈が乱れないかはすごく微妙なのですが…やらせたことがないので分かりません!

 
 

ジェーンはリグスビーとヴァンぺルトを連れて公園を訪れました。ベンチに腰掛けさせ、リグスビーに「いつもの君に戻す。戻りたいだろ?誰でも間違いは犯す。それが人生だ、波がある。ブランコを見て。上がって、下がって、上がって、下がって。人生と同じ。リラックスして。何も心配いらないよ。上がって、下がって、上がって、下がって…気分はいいかな?手はむずむずする?ブランコを見続けて。上がって、下がって、上がって、下がって…心の中で自分も揺れて。緊張がほぐれていく。ブランコのように自分も揺られる。」とリ言って暗示にかけました。
(〜中略〜)
メンタリストに出てくる催眠術は誰一人として一度も意識を落とすなんてことが無いので、人によっては凄く意外かも知れません。
 
私もかつては催眠術に対して「一度意識を落としてからかける」イメージがありましたが、管理人のJEAN氏と知り合ってからは、今回の作中に出てくるような”身近にある何かをきっかけにして、意識を落とさないまま催眠術をかける”のをよく見るようになっため、今回の話で催眠術を見ても「あ、おなじだ!」と感じたくらいでした。

 
 

エリクソンの催眠で言う「ユーティライゼーション」ってやつですね。 その場にあるモノや現象を利用(関連付け)して暗示をかけるテクニックです。
 
意識を落とさないってのは、単純に日本だとやる人が少ないだけで、現在はこっちが割と主流だと思います…

 

この回はNLPの話がメインだったので、催眠関連の話が多かったように思います。

日本だとそこまでNLPに催眠のイメージは無いかも知れませんが(実際に日本で販売されているNLP関連書籍は催眠の要素が薄い)、NLPはミルトン・モデルと呼ばれるエリクソンの催眠誘導をある程度体系化したようなモデルもありますし、元々が催眠療法の手法がベースだったりします。

海外のNLPの本、特にセッション記録などを読むと「まんま催眠術じゃん」となることもあります。

イゴール・レドチャウスキー (著), 大谷彰 (翻訳)

12本の赤いバラ(第19話)

 

今回は一箇所気になる所がありました。
最初の方の駐車券。手に入れた情報から持っている人を予想は出来ても、確定するのは難しいはずです。
どうしてチャップリンのそっくりさんが持っていると分かったのでしょうか?

 
 

第一発見者が駐車券について言及しておらず、他に目撃情報が無かった場合、可能性はかなり絞られて来るはずです。そして、片方が持ってなければ、もう片方が持っているのは自明の理である気もします。
 
後、マリリン・モンローのものまねをしてた人が嘘を付いていたのは、視線からの推測だと思われます。演出的にもかなり顔を強調していましたし、視線の演技(?)も大げさだったので、そういった演技指導が入ったのかも知れません(なお、実際に視線で分かるかは個人差がかなりあるため、話し相手の視線がそっちを向いたからと言って作り話をしているとは限りません)

 

レッドソース(第20話)

気になった行動・現象

  • 料理作れるんだなぁって(特にありませんでした)

と書いてあったのですが、冒頭部分でいきなり気になる部分があるのがこの回です。

 

リズボンにそれぞれが誕生日プレゼントをあげます。それをジェーンが目隠しをして当てているのですが、全問正解。
今までの会話から予想した様子でしたが、オフの時の話はあまり出てこないので、どういう会話から予想したのかは分かりません。

 
 

今までの会話や行動から予想した可能性はかなり濃厚です。もっと言うと、プレゼントの大きさや渡し方で割れ物かどうか、大凡の重量が分かるので、案外予想しやすいのではないかと…
 
ヴァンペルトの場合、包装の形と重量で割れ物ではなく、ある程度軽いことが分かり、更に過去の会話から予想できます。
 
リグスビーの場合、包装の形と開けたときの音で封筒入りの何かだってことが分かるのと、直前の「当たらない方に10ドル」というセリフから推測できなくもありません。
 
チョウの場合は、形状と持ち方である程度重く、割れ物で高級品の可能性が推測できます(多分)。その後はフォーキング(だっけな?)が行われています。
 
一応、それぞれ理由を探すことはできますが、実際に出来るかはまた別のお話です。

 

ミス・レッド (第21話)

 

今回はサイコロの振り方で出る目をコントロールできるという話がありましたね。
確か知り合いのマジシャンも同じようなことを言っていたので、本当にできるのだと思いますが、実際にやっているのは見たことが無いので実現可能かどうかを知りません。
実際にできるんでしょうか?

 
 

私はできませんが、友人の非マジシャンが割と良い確率で狙った目を(3連続で)出せていたので、実際にできるようです。

むしろマジシャンで実際に出来るよ!って人の方が少ないんじゃ…

 
 

ジェーンが「車いすの人に会ったときは靴底を見ている。」と話したときは、さすがだなぁと思いました。他にも日常で注視すると面白いことってあるんですかね?

 
 

この靴底を見るってのは、推理小説などでよく見るプロットで、車椅子の人がいたら立てるかを疑う、その根拠になるのが大体靴底のすり減り方だったりします。

 

血の結末 (第22話)

 

気になった行動・現象
→高圧的な相手に話を聞く際、先に何かを褒めている。(校長に話を聞く前に、校長の写真を俳優に例えて褒めていました。)

 
 

相手を先に褒めて欲しい情報を引き出すのは、「シュガー・ランプ」と呼ばれるコールド・リーディングのテクニックですね。
コールド・リーディング以外でも、お世辞で気分をよくさせてから会話を始めるのは日常的によく見られるので、それほど特別なテクニックということはありません。

 

レッド・ジョンの足跡 (第23話/シーズン最終話)

 

今回気になったところは一か所。
被害者の双子を知らないはずなのに性格を言い当てたところです。
なぜ分かったんでしょうね?

 
 

あくまでも私の個人的な感覚でいうと、「虹色の戦略(The Rainbow Ruse)」と呼ばれるテクニックだと思います。
要は「暗くて気分屋で向こう見ず」や「明るいけど、慎重で保守的だ」というのは、それぞれ対極の要素について言及されています。
そして、その人が明るいかどうかは見た目だけでもある程度わかるので…つまり、ズバリ当てているわけではなく、ハズれない言い回しがされたのを聞いた人が「当たっている」と感じたということになります。もの凄くメンタリスト的ですね!(適当)

 

まとめ

今回、無駄に力が入っています!解説がどの程度あっているのかは制作陣に聞いてみないと分かりません(^ρ^)
(無理矢理にでも理由をこじつけることが出来るのが、この作品の面白いところでもあります)

コールドリーディングの部分に関しては結構あるあるネタだったりしますし、実際にコールドリーディングをやる人が監修しているかも知れませんね?

特にシーズン1のラスト3話は、そこまで疑問に思われることも無かったようですが、3話ともリーディング的な要素が含まれています。後ろの2話に関しては、まんまコールド・リーディングのテクニックが使われていたと考えられます。

そして、外さないテクニックを使ったにも関わらず、見聞きした人が「何でわかったんだろう?」と思うのは、テクニックとしてのコールド・リーディングが如何に有効であるかが示されたのではないでしょうか…