5月28日に色々な縁を経由して、オトナの科学ラジオに出演する運びとなりました。私自身の出演は当日まで伏せられていたので、事後報告という形になっています。

オトナの科学ラジオ

正式名称が少し長いのですが、科学ADV情報番組という単語から大体何系かわかるはずです(ぇ)

科学ADVシリーズといえば、カオスヘッド、シュタインズゲート、ロボティクスノーツなどが有名だと思いますし、今期アニメでシュタインズ・ゲート ゼロがやっているのでなかなか旬でもあります。

ニコニコ動画のプレミアム会員であれば6月4日まで視聴が可能ですね。(チャンネル登録すればもう少し長い期間視聴できそうです)

なぜ呼ばれたし…

ある日突然メールが届いた…としか言いようがありません(゚∀゚)

以前別のラジオに出演した際に知り合った方からなので、メールが来ること自体は不思議ではなかったものの、まさかの科学ADVですよ。メンタル系のエフェクトは超常的な現象をテーマにしているとはいえ、手法そのものは非常に科学的なので、ありといえばありなんですかね?

オファー内容はシンプルに「金庫の暗証番号4桁を当てて欲しい」でした。

だからといって私が呼ばれるのは意外と言えば意外ですが…

1つ前のゲストはシュタインズ・ゲート ゼロの前期エンディングテーマを歌っているZweiの面々だったので、この私の場違い感ですよ!一応シュタインズゲートゼロ第1話の冒頭で催眠療法を受けているシーンはありますが、そちらには全く関わっていませんし、シュタゲ要素ゼロの私が出るのはきっと誰も予想していなかったと思います!私自身も想定外でした!

そして、金庫破りをするという大変面白そうなシチュエーションのため、特に何も考えずに引き受けました!

基本的に面白そうな仕事を優先するスタンスです…はい…

予想外の出演時間

最初の打ち合わせに行くまでは、金庫を開けるだけのちょい出演だと思っていたんですよ…

ところが打ち合わせに参加して、話を聞いてると「それじゃ15分位しか持たない」とか不穏なワードが聞こえてくるわけです。

そして途中で理解しました、「あ、これほぼ頭から出るパターンだわ…」

結局1時間位?出てましたね。

マインドハカー

実は普段自分から名乗る肩書がないので、放送作家の方に適当に決めてもらいました。

最初の提案ではマインドハッカーだったのですが、「マインドハッカーは商標登録されいているので使えません」と話した結果マインドハカーになりました。

シュタインズ・ゲートに出てくる呼称「スーパーハカー」に掛けられています。

メンタリストは個人的に使いたくない名称で、プロデューサーの方も適切ではないということで最初から選択肢にありませんでした。

その辺の話について詳しくはこの投稿を見ると分かりやすいかと思います

たまにプロフィールに入れている「サイコロジカル・イリュージョニスト」はダレン・ブラウンの影響です。ただ、実際にこれを言おうとすると、噛みそうになるので名乗りで使うことはありません。※近頃はメンタリズムの研究家と周囲から認識されているようなので、「メンタリズム・パフォーマー/研究家」を名乗っています。

ちなみに、ダレン・ブラウンもメンタリストとは名乗らず、サイコロジカル・イリュージョニストもたまにしか名乗りません。それにもかかわらず「世界最高のメンタリスト」なんて紹介のされ方をしてるので強いです。

私自身も特に肩書的なものは要らないと考えていますが、日本は肩書がある状態を好む傾向にあるので、今回は作家さん考案の「マインドハカー」を使わせて頂きました。

思い出すマックス・メイビンの言葉…

メンタリズムではわざと失敗を組み込むべきか? 私は必要ないと考えている。どのみち、そんな場面は出てくる。

マックス・メイビン

まさかの本番でガチな失敗をしました!(ぉぃ)

時々、メンタリズムではわざと失敗してリアリティを出したほうが良い、みたいなことが言われますが、私はマックス・メイビンの考えを支持しています。万全だと思った状態からでも、失敗することはあります。もし、わざと失敗したような演出をして、その次のルーティンをガチで失敗したら大変なことになります。

こういうこともあって私は基本的に全力で当てに行くわけですが、失敗するときは失敗します\(^o^)/

少々やらかしましたが、そのおかげでサクラやヤラセの可能性は排除されましたし、メインの金庫開けが盛り上がったと思うので結果オーライ…だと信じています。

最初のミスでスタッフは緊張し、パーソナリティーは油断してくれたので、私としては非常にやりやい空気になったのも良かったですね。金庫開けの時は、今井さんですら関さんの表情の変化が楽に感じ取れるくらいになっていたほどです。

開けられなければ私も1万円を中に入れるという話が急に出たことで、暗証番号を当てる直前はリアルにATMまで走る覚悟を決めてました(゚∀゚)
(本番前に某通販のコンビニ支払いをして、財布の中が大変寂しいことになっていました)

なお、後日別番組で今井麻美さんが私の話を数回していました(6:40〜)

トータルでの印象的に全て当たっていたようです。むしろ、あれ?私そんなことまで当てたっけな?となりましたが、事実と印象は異なるものですし、ヒトの記憶は曖昧なものです(適当)。

何れにせよ、狙った通りのイメージを持ってもらえたので、大成功ですね!結果良ければ全て良しってやつです。

声優すげーな!

チャンネル会員向けの放送分にて。

声優すげーな!って思ったのが、ケーキ食べながら話してたことですね。

私は食べたら絶対しゃべれないと思ったので、本番が終わるまでは一口も食べませんでした(その日は鼻炎の薬を飲んでた関係で、口内が乾きやすかったのもあります)

本番が終わってから美味しく頂きました(∩´∀`)∩

One-fifth : Five Card Psychological Force

最後の方でOne-fifthで紹介されているのとほぼ同じ原理を使ったものをやっています。

※以前出していたレクチャーで、現在は販売していません

厳密に言えばOne-fifthで想定されている環境とは違い、今井さんは真横の席にいたので配置とジェスチャーを変えています。

カード枚数に制限があるものの、真正面にいないと成立しにくい他のサイコロジカルフォースよりは使いやすいかなと思っています。(注:"One-fifth"では5枚での方法しか解説していません)

反省点

薬の副作用もあって口内が乾きやすく、声が結構出難かったです。アレルギー性鼻炎の薬で念のために飲んでいただけですし、飲まないという選択肢もあったので、これは正直失敗でした。

失敗したルーティンに関しては、注意深くあれば回避できた失敗だったと思います。

急にリクエストされて、全く演る予定のなかったルーティンだったので、セットアップが出来ていない状態だったことに気がついていませんでした\(^o^)/
(本番でカードは一切使わない予定だったので、油断しきっていました…)

なお、打ち合わせ時は、手元を隠された状態でのクラシックフォースなどをやり、かなり気に入ってもらえましたし、それもあってか、本番開始時からパーソナリティーのテンションが高かったというのがあります。

感想

楽しかった!(小並感)

今井麻美さんがオープンマインドすぎてヤベーって思いましたし、関智一さんも聞いてた以上に感じの良い人で、このお二方がいなければ途中で心が折れていた可能性すらありました/(^o^)\

初の音声だけの放送で、色々と不具合や緊張もありましたが、なんとか最大の目標(金庫開け)を達成することができました。

音声のみでどこまで伝わるかなど、事前の打ち合わせで入念な話し合いがあり、音声だけでも楽しめるような構成をスタッフや作家の方と一緒に考えたのも非常に有益な時間でした。最初はカメラを2台入れようという話もありましたが、最終的には無くても良いという判断の下、番組としていつも通りの放送スタイルでやることになりました。

私の考えとしては―メンタルエフェクトは例えカメラがあってもフェアさを保てないので、カメラはあってもなくても良い―です。今回、サクラとヤラセは一切ありませんが、それはカメラがあっても証明できませんし、逆にカメラをいれることで余計な疑念が湧く可能性もあったので、いっそ無いほうが現象やリアクションに集中できて良かったと思っています。

まぁ、カメラが無いのを良いことに、ちょっとしたズルもしてますがね…(ぉぃ)

恐らく、その場にいた方はそれに気がついていませんし、リスナーの方も分からなかったと思います。中の人と外の人でおきる認識の齟齬、デュアルリアリティってやつです。(デュアルリアリティを知らない人はスルーしてください)

古典的トリックから心理的手法まで色々駆使したおかげで、多少やらかす羽目になりましたが、全体的な印象として成功したイメージが残ったのであれば狙い通り幸いです。

途中やたらと無茶振りが多かったので、対応できるように今後はリーディング関連の知識をもっと増やしていきたいですね…

ちなみに、今回はエリートビジネスマンを意識した服装と髪型でした。パーソナリティーの方から「銀行員」「サラリーマン」みたいな感想を頂いたのは狙い通りで良かったです。なんでそんな格好だったかというと、最近見てた海外ドラマ『メンタリスト』と『ホワイトカラー』の影響も少し(?)ありますが、メンタル系をやるときは少しかっちりした服装をした方が色々と良い影響があるってのが最大の理由です。

以前の投稿でこのことに触れているものがあります