である調に飽きたので今回から文体がちょっと変わるので悪しからず。

マジックは芸術なのかという討論がたまにSNS上で話題になっています。

私の主張、マジックは芸事ではるが芸術では無いというものです。

まずは芸術とは何かを定めなければこの話は進まないので、芸術について辞書を引いてみました。

芸術:

特殊な素材手段形式により,技巧を駆使して美を創造表現しようとする人間活動,およびその作品。建築彫刻などの空間芸術,音楽文学などの時間芸術,演劇舞踊映画などの総合芸術に分けられる。(スーパー大辞林)

つまり、美!ということですね!(ぇ)

これに加えて個人的な意見としては、自己表現から始まった活動ってのも含まれていると考えていますので、そちらも入れてしまいましょう。

それでは、マジックはどうなのよ?とうことですが、マジックはそもそもがビジネスライクな部分があるので、自己表現から始まった芸術とは違うと思っています。

マジックはその成り立ち的に利益に直結されているケースがあります。

古代では権威を示すために超常的な現象を起こしていたり、お金を稼ぐために霊能力者として振る舞ったり、現代では職業として収入を得るための手段としてマジックをしている人がいますね。戦争を避けるために弾丸受けのパフォーマンスをしたという話もあるくらいです。

そういう面からマジックは自己表現というよりは利益重視な部分が目立っているのではないかと私は考えています。自己表現から始まり結果として収入になるのが芸術なら、最初から利益重視で自己表現が二の次の物は芸事なのでは?という主張に落ち着いています。

芸術的と芸術性

更に言ってしまうと、比喩表現や形容するときに「芸術的な〜」という言い方があるわけですが、「芸術的」という言葉を使っている人はそれが「芸術」ではないと思っているからこその表現なのでは無いでしょうか?

芸術に対しては「芸術性が高い」みたいな表現をしているはずです。

個人的な意見ではありますが、芸術的な〜という言い回しはスポーツに多い気がします(単に普段見るのがスポーツが多いだけかもしれない…)。

ということは、マジックはスポーツと同じく興行的な扱いで、先にも書いたように芸術というよりは芸事なのでは?と言うのが私の主張を適当に補強しているように思えます(流石に断言はできません(^ρ^))

マジックは芸術になる?

マジックが芸術に成り得ないという考えにも実は賛同しかねていたりします。

成り立ちから考えて芸術では無かったかもしれないけど、現代だからこそ芸術になる可能性があると考えているからです。

ただ…現状を見る限りは芸術的ではあっても芸術そのものなマジックについてはほぼ見かけないですし、これから出るかどうかも分かりません(注:基本的に他人がやってるマジックをほぼ見ないのでかなり見識が狭いです)。

もっと言ってしまうと職業的マジシャンで芸術性を追い求めるのは日本では難しいのでは?と思っています。

芸術になるためには、まず見る人に芸術として認めてもらう必要があるわけで、タネ明かしやマジシャンと観客の対立構造を煽るような番組が乱立されているような今の状態ではかなり厳しいのではないかと…

演者側もそうで、観客の求めているものを提供するだけ、他人のネタを単にコピーして提供するだけという人も多いですし、芸術に必要(?)な美と自己表現に欠けている人が圧倒的に多数という偏見が私にはあります。

むしろ、アマチュアで金銭が絡まずに好き勝手に演じることが出来る立場の人のほうが芸術により近い位置に居るのかもしれません。観客の目を気にせずに自己表現が出来るし、美の追求もやろうと思えば出来る。それが最終的に観客に受け入れられるようなことになれば、それは芸術の域に達していると言えるのでは無いでしょうか?