ごきげんようAliceです。
最近寒くて、くさめが止まりません。
みんな風邪には気を付けてね!私は元気だけどね!

「サクリファイス見てみて。感想教えて。」と言われたので早速見てみました。
ダレン・ブラウンをよく知っているわけではないけど、名前は聞いたことがある…。なんかあれでしょあれ、海外のメンタリストでよくドッキリ番組やる人でしょ?あとシャーロックに出てた。

ダレン・ブラウンに関してはそれくらいの知識しかないです。

オープニング

「20年間英国のテレビや舞台でメンタリストとして活動してきました。」と言っていますが、イギリスでもパフォーマーとしての”メンタリスト”があるんですかね?

日本だとDaiGoが居ますが…。と思っていたんですが、確認したところ吹き替え版と字幕のみでの話だったようです。ダレン・ブラウン本人は「サイコロジカル・イリュージョニスト」と言っているんだとか。ナニソレ……。この手の人たちは呼称が無くて大変そうですね。

「マジックや暗示、心理学を組み合わせ人間に不思議な感覚を与える実験をします。」ってすごくわかりやすいな~~。メンタリストって何よ?って思ったときにこれを答えられたらへぇ~ってなりますね。メンタリストはDaiGoみたいな人だよって言われても、だからDaiGoって何してんのよ…ってなるので…。わかりやすい説明。やべぇやつだな!とは思うけど。

フィルという男性が移民問題について強い思想を持っていて、それをバイオテクノロジーで操るドキュメンタリー番組…といった体でドッキリを仕掛けるみたいですね。
生まれてこの方ずっと日本に住んでいるので、移民に対する強い思想もよくわかりませんが…。いいじゃん人類みな兄弟で生きていこうよ、同じ人間なんだしサ…。

ちなみに今回の番組の最終的な目的は、フィルが移民を命がけで守るような人間に変えることです。

イギリスとアメリカで100人以上の専門クルーを起用、プロのダイバー、特撮監督、スタントチームなど。さすがはダレン・ブラウンですよね。めちゃくちゃ大がかり。いくらかかるのかなぁ。細かい部分まで指導しているようなので、ほんの少しの違いで他人の気持ちに作用する事柄が変わってくるんですかね?

step1 マイクロチップ

フィルに「多くの科学者の協力で、技術を開発した。ある装置だ。その装置があれば自分の人生や決断を操作できるようになる。出演してもらう番組はその実験のベータテストだ。」とうその番組の内容を伝えます。
「首にマイクロチップを埋め込む必要がある。」と話すと、フィルは快く同意します。

[toggle title="ここから先はネタバレを含むため興味がある方だけ開いてください"]

もちろんマイクロチップを埋め込むのは嘘ですが、埋め込まれたと思わせることが重要なんだとか。偽薬と同じ効果だそう。

マイクロチップと連動させて使うアプリがあるのですが、特定の音が鳴ると前向きで命知らずになるという暗示?付きです。

アプリを毎日起動してビデオ日記をつけることになっています。毎日特定の音とダレン・ブラウンの音声を聞くことになるわけですが、催眠術にかかってるってことなんですかね。でも導入とか無いし、これが現代催眠ってやつ?

step2

痛み

言葉による特殊なパターンを使い、痛みという体験を取り除く実験。

フィルに手の感覚がなくなる暗示をかけます。「マイクロチップを埋める時に麻酔を打った部屋だから、もしかしたら麻酔とこの部屋を関連付けてるかもしれない。麻酔を打って時のことを思い出してほしい。手の甲の感覚が徐々になくなっていく、青いインクが広がるように。」と、この後もいくつかセリフは続きますが、長いので省略。気になる方は本編を見てください。

自分の拳で頭を2回たたく動作と、無痛になることを関連付けしました。これ以降頭を2回たたくと痛みを感じなくなります。
フィルが暗示にかかったことを確認したダレン・ブラウンは「そうだろう!(感覚がなくなっただろう)」と楽しそうに笑っているのですが、笑いは連帯感や納得感を高めるそうで、これも演技なのか~と思うともう何も信じられない。

手の甲に針を貫通させて「全然痛くない!」と言っているんですが、見てると痛そうで無理……。早く抜いて…。

恐怖

フィルは高いところや深い海が怖いとのこと。
50Mの飛び込み台を作りました。フィルがアプリの音を聞いたら、恐怖を克服して飛び込めるかの実験です。

一度アプリの音を聞くと、飛び込み台の上をかなり前まで進みました。頭を2回たたき、痛みを感じない暗示を思い出しています。

フィルのすぐ後ろからダレン・ブラウンが暗示をかけますが、飛び込むことができず2度引き返します。

結局飛び込むことはできませんでした。

step3

共感

「フィルの遺伝子解析を行ったら、祖先にスウェーデンやフィンランド、イスラエルの血が入っていた。」と伝えます。

フィルが偏見を持っていた国の血が入っている、と知らされたフィルは動揺しています。

次に、ニューヨークの心理学者が開発した、共感を高める実験を行います。

初対面の相手と向かい合って、4分間黙ったまま相手を見つめ続けるというもの。フィルの目から涙があふれていますが、どうして泣いているのか分かりません。フィルが言うには「まるで魂を見つめているようで、感情が高まった。」とのこと。うーん、ピンときませんね。実際にこの実験をしてみないことには…。

初対面で「アッこの人良いな」と思ったら、とりあえずにらめっこでもしてみればいいんですかね?

銃弾

フィルの友人がフィルに「ラスベガス行きの旅行に当選し、それに向かう。」と話し、番組スタッフが運転手などに扮して紛れ込み、隠しカメラで撮影します。

フィルは撮影されていることも、番組であることも知りません。

運転手は車の調子が悪いと言い、フィルをバーで待たせて運転手が修理に向かいます。もちろんバーもこの日のために作られた仕掛けですが…本当にいくら使ってるんだろう…。

運転手は修理の連絡をしたいからと口実を作り、フィルから携帯を回収します。

フィルはバーの中に居るバイク乗りたちと打ち解けていきました。もちろんバイク乗りも全員仕掛け人。

すると運転手から、タクシーなどを使って修理工場に来てほしいと電話が。しかし、砂漠のど真ん中なのでタクシーを呼べるような場所ではありません。バイク乗りたちに事情を話すと、彼らの車に乗せてくれるとのこと。車に乗せてもらう約束をし、さらに打ち解けていきます。

途中でメキシコ人がバーに入ってきます。このメキシコ人も仕掛け人。

バイカーたちが「このバーは(異国民は)ダメだ。」とメキシコ人を追い出します。

追い出したことで雰囲気が悪くなってしまったお詫びにと、バイク乗りたちはフィルに自分たちとおそろいのジャケットを着せます。バイク乗りたちの一員としての意識が強くなったフィルは、さらに葛藤が強くなることになります。

その後、バーを出てからなんやかんやあり(本編を見てね!)、先ほどのメキシコ人とバイク乗りたちが対立します。フィルは車内で待ってろと言われ、ラジオを聴きながら待っています。
メキシコ人は不法移民だと自白し、今にもバイカーたちに殺されそうです。

フィルが聞いているラジオから、アプリと同じ音が流れます。その音を聞いたフィルは自分の頭をたたき、車から出てメキシコ人をかばいます。

個人的には銃の恐ろしさがわからないんですよね…。生まれてこの方日本で暮らしているので、銃を向けられたことも触ったこともありません。ドラマやテレビなどの影響で恐ろしいものだとは知っていますが、向けられた時の恐怖が分からないのでフィルの行動がどれほど勇気のあることだったのかがイマイチ理解しきれません。

ダレン・ブラウンの目的が果たされ、ネタバラしをして番組は終了。

できるかどうか

J氏(管理人)に「もし日本でこの番組と似たようなことをしようとしたら、できると思う?」と聞かれたのですが、何とも言えないですね…。

仕掛け人がダレン・ブラウンだったから成立しているところがあると思っています。
マイクロチップを埋めると言っても違和感のないような人物像になれれば可能性はあると思います。あとは仕掛けに対する資金があれば…。

日本でいうと似たような人物はDaiGoですが、私が仕掛けられる側だったらDaiGoに「マイクロチップ埋めるよ。」と言われたら「は?無理。帰る。」ってなります。場合によっては自分の体に不具合が起きそうなリスクを背負えるような相手か?と考えてみると、日本のパフォーマーにはそんな人いませんね。みんな怪しいし嘘ついてそうだし。しいて言うならお医者さんくらいですかね…。

マイクロチップを埋めることのリスクが大きいです。パフォーマーに言われたくらいで体にメスを入れる事はしませんね…。(もしかしたら安全性をきっちり説明しているのかもしれませんが。)大金がもらえるなら考えます。

銃の怖さを本当に知ってる人も少ないでしょうし、この実験をそっくりそのまま日本でするのは難しいと思います。

日本風に改変した案を聞いてみたくはありますが!

 

長くなってしまいましたが、気になった方はぜひダレン・ブラウンのサクリファイスを見てみてくださいね。