セルフモニタリング(或いは自己モニタリング)。
これが高い人は他人からどう見られるかを意識し、それに合わせて動く傾向があります。低い人はその逆ですね…
簡易チェック(リチャード・ワイズマン)
マジシャンの間でもおなじみのリチャード・ワイズマンが考案したとされる簡易チェックが存在します。
額にアルファベットの「Q」を描くというテストで、この際にQの尻尾(最後の1画)がどちらを向いていたかで判断するものです。
セルフモニタリング・テスト
流石にQを描いただけで判断するのは誤差も大きいので、真面目なテストを…
自分はいい役者になれると思う
確信のあることしか主張しない
自分を印象づけたり、その場を盛り上げようとして演技していると感じることがある
相手を喜ばせたり、気に入ってもらうために、自分のやり方や意見を変えようとは思わない。
他人の行動を真似ることは苦手
人前ではきまりが悪く、思うように自分を出すことができない
これまでにジェスチャーや即興の芝居のようなゲームで、うまくできたことがない
集まりがある際、話を進めたり冗談を言ったりするのは他の人にまかせがち
必要であれば、相手の目を見ながら真面目な顔で嘘をつける
人の集まる場で、他者を喜ばせるような行動や言動を取ろうとは思わない
人や場面にあわせて、自分の行動を変えていくのは苦手
環境や相手によって全く別人のように振る舞うことがある
本当は嫌いな相手でも、表面上は上手く付き合っていけると思う
他人から好かれるようにすることが、それほど上手いと思わない
あまり詳しくないことでも、とりあえず話をすることができる
人を楽しませようとするところがあると思う
グループ内では滅多に注目の的にならない
自分自身を「いつも見た目通りの人間」ではないと思う
下記フォームに入力すると結果が表示されます
これによりセルフモニタリングがどの程度あるかが大まかに分かります。心理系のテストの例にもれず、高い低いと言う二元的な判断ではなく、程度が判定されます。
特徴
セルフモニタリングの影響についてです。上述のテスト結果と合わせて、合っているかを確かめてみるのも面白いかもしれません
低い人の特徴
- 行動や考えが一貫している
- 恋愛は中身を重視し、関係が長く続きやすい
- 食べる前から調味料を使う傾向がある
- 好みを優先する
- 原則と実用性で、原則を重視する
- 会社に強い忠誠心はあるが、出世しにくい
- 田舎や農村部の暮らしに適している
高い人の特徴
- 行動や考えは場に合わせる
- 恋愛は見た目を重視し、相手を変えやすい
- ひとくち食べてから調味料を使う傾向がある
- 直ぐにググる
- 好みよりも実益を優先する
- 原則と実用性で、実用性を重視する
- 会社に対する忠誠心は低いが、出世をしやすい
- 都市での生活に適している
詐欺との関係
マリア・コニコヴァの『信頼と説得の心理学』によれば、セルフモニタリングが高い人ほど詐欺師に向いているそうです。
望む結果を得るために、現実を操る傾向が高く、少しでも良い印象を得ようとする。
パフォーマンスにおいて
パフォーマーで言えば、セルフモニタリングが高い人は芸人傾向があり、低い人はアーティスト的な傾向があると言えるかもしれません。
またマリア・コニコヴァの引用ですが…
手品師は、悲惨な結末こそ招かないが、多くの点で詐欺師とまったく同じ手口を使う。「手品は言わば意識的な、進んで陥る詐欺」だ。
とあるように、マジシャンはセルフモニタリングが高い方が向いている可能性があります。