メンタルマジックとメンタリズムの違い

メンタルマジックとメンタリズムの違いについてのお話。

両者はほぼ同質だという意見がありますが、それについては私も賛成です。基本的にどちらも超能力や霊能力の再現を試みた現象がメインと成っています。

アンネマンの言葉

メンタリズムとはマジックの発展した形である

セオドール・アンネマン

※セオドール・アンネマン(テオ・アンネマンなど表記ゆれあり)は大凡100年前のメンタリストで、彼のアイディアやルーティンは現代のメンタリストにも多大な影響を与えている。

ここから、メンタリズムも基本的にはマジックがベースだと言えます。

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マキシマム・エンターテインメントより

またマキシマム・エンターテインメントという本を参考にします。

この本の中ではメンタルマジックは無駄に長い手順が間にあり、現象を説明しようとすると英語で4行以上必要となる現象であることが多いと書いてあったはずです。

一方メンタリズムは直接的な現象が多く、文章で説明したとしても4行以内に収まる簡潔なものが多いとのことです。

※ちょっと4行というのが曖昧なので後で調べておきますが…もしかすると訂正が入っているかもしれないので、再びこのページに訪れてくれると助かります。

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ルーク・ジャーメイ曰く

更にルーク・ジャーメイだったはずですが、メンタルマジックは現象として完成されすぎており、不可能性が高すぎて種も仕掛けもある奇術だと思われやすいという話をどこかでしていました。

メンタルマジックはもっと純粋に演者の能力で起こせているという演出が必要になるのでは無いでしょうか?

タネや仕掛けは存在せず、ひょっとしたら演者が実際に持っているスキルで心を読んでいるのかもしれないと思わせるのがメンタリズムだと私も考えています。

心を読んでカードを当てるなら、余分な演出は必要ありません。

メンタルマジックと呼ばれる物は余分な手順が含まれやすく、タネと仕掛けを疑われやすい傾向があります。

マキシマム・エンターテインメントではホアン・タマリッツの考案したメンタリズムは無駄な手順が多すぎるただのメンタルマジックであり、タマリッツ等のマジシャンはメンタリズムに対して理解が無さすぎるみたいな事が書かれています。

私も元々はマジックだけをやっており、メンタリズムに対して若干のアレルギーのようなものはありました。しかし最近ではメンタリズムこそが本当の意味でマジック(魔法)だと思っているくらいです(笑)

魔法的でないマジックはただの奇術や早業だと呼ぶべきであるとすら考えています。

ビザー・マジック

ついでなのでここでビザー・マジックというジャンルも紹介しておきます

ビザー・マジックという言葉をあまり聞いたことがないかも知れません。実は私も最近までビザー・マジックという単語を知らなかったし、ビザー・マジックとメンタルマジック、メンタルマジックの区別が曖昧でした。

ビザー・マジックというのは微妙な表現ですが「おどろおどろしい」マジックのことです。怪しいオカルティックな雰囲気のあるマジックで、メンタルマジックの一種とも言えます。

ルーク・ジャーメイはジャーメイズ・マインド第3巻のインタビューで、以前だしていたスカルダガリはメンタリズムではなくビザー・マジックであり、今見ると恥ずかしく思うと語っていました。

ちなみに、ビザー・マジックについてはユージン・バーガーが『ユジーン・ゴーズ・ビザー』というレクチャーDVDを出しているので、興味がある方は見てみると良いかもしれません。

ルーク・ジャーメイ的にはビザー・マジックとメンタリズムは違うと言っていますが、少なくとも私は相性が良いと考えています。ダレン・ブラウンがステージでやっている現象なんかもメンタリズムなのか催眠術なのかビザー・マジックなのか上手く判別できないものが多々ありますね。

結局はキャラと演出があっているかどうかが重要なわけです。

個人的な意見

私の場合マジックとメンタリズムには厳密な区別は無く、原理が同じでも演出が違うだけということが多くありますし、普通のマジックをする時でもメンタリズム的な要素を入れるようにしています。

「純粋な技術で出来るかもしれない」と思える余地が必要だというのが私の持論でもあります。

そう思われているというだけで、簡単なカード当てをしても驚かれますし、失敗しても仕方ないと思われる空気になるのでかなりお得なキャラとして振る舞えます。

リスクを取ってかなり難しいテクニックを使った結果タネを疑われるくらいなら、シンプルで大胆なタネだけでストレスフリーにやってウケたほうが良いとは思うのは私だけではないと思います。

メンタリズムは気楽?

気楽と言っても指先の技術的に難しくないというだけで、気を使うところは結構ありますが。

キャラクターと演出をある程度決めておかないと、簡単に無駄に長いメンタルマジックと化すので、私の場合はまず自分で出来る範囲を決めています。

カード当てをする場合でも表情から当てる演出をよくしますし、それを超えるような現象は1回か2回まで等多少の制約を自分に課しています。不可能性が高い現象はウケるのですが、やりすぎると疑われるからです(ケースによっては表情からカードを当てていることも…)。

他にも、最近思ったことですが、最初に催眠術をやるということを明示しておくと非常にやりやすかったりします。「催眠術師=マジシャン」という構図は有り得そうに見えて意外と想像するのが難しいようです…

先日の超会議では「私は催眠術が専門で、マジックが専門ではありません。今からやるのは催眠術に必要な技術を使ったマジックのようなことです」と言ってました。ちなみに、超会議の期間中だと私はほぼ催眠術をやっていたので、その場において催眠術が専門だというのは間違っていない、つまり嘘を全くついていません。本当のことも言っていないわけですが…

そもそも催眠術に必要な技術について何も言っていないですし、一般の人も全く想像がつかないはずなのですが、誰もそのことについてツッコミを入れる人はいませんでした。マジックで当てると言ったほうが現実的なはずにも関わらず、催眠術の技術と言った方がリアリティがある様に感じるのは非常に興味深かったです。

現実的 ≠リアリティ

リアリティは観客の心の中で起きるものなのかもしれません。

結論:

  • リアリティがあるのがメンタリズム。
  • メンタルマジックは不可能性が高すぎて逆に現実的な解決を疑われやすい。
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