少し前からマジオンでも取扱の始まったワンダーカッターの感想です。
(マジオンで買ってませんが…)

出た当初から気になっていましたが、そこまで必要性を感じなかったので最近まで購入することはありませんでした。
しかし、ちょっとばかりこれがあったら楽なんじゃないかな?ってアイディアがあったのでついに買うことに…

ワンダーカッター

カードを同じ大きさに切るためのカッティングボード。

自由なラインで切れる〜、みたいな紹介がされていますが、実際はギミックを作るような精度を必要とする場合、形にかなり制限があります。

素材

どこかで触ったことがあるような素材です。石膏っぽい感じ。

3Dプリンタで出力したのかな?と思いますが、実際のところは不明です。

なお、カッターナイフの刃に余裕で負ける素材なので、雑に扱うとガリガリと削れていくのは少しマイナスですね(^ρ^)

特に中央の円を切り出すのはかなり難しいです…(円形に切る際はナイフを入れすぎると、刃が喰い込んで欠けることがあります)

ポーカーサイズのカードが1枚スッキリと収まるサイズになっているのは良いポイントです。

カードにストック差があるにしても、同じ基準で切断できるので、誤差の範囲をかなり抑えることができます。少なくとも定規で測りながら切るよりは楽です。

切る位置は、上下に半分、左右に半分、ショートエンドとロングエッジのショート加工がデフォルトで、付属パーツを使うと更に自由に切る位置を決められます。ただし、付属パーツを使う場合は基準位置を何らかの方法で設定しておかないと、毎回カードを入れ替える度に誤差が出そうなので、そこまで汎用性は高くなさそうですね…

もう1つ付け加えるのであれば、付属パーツを使ったとしても、斜めに切断することはできません。もし斜めに切る必要がある人は別の道具を買うか何らかの工夫が要ります。

付属品

ベースとなる台に、切断する際のガイドとなるパーツ、それとデザインナイフ(と替刃1枚)が付属されます。

ガイドもベースと同じ素材であるため、カッターを当てすぎると削れるのは少し残念なところです。これがステンレス素材だったら完璧だったと思います(^ρ^)

中央の円を切り出すガイドは、カードの印刷のズレには対応できないので、少し中途半端な感じがします。

付属のデザインナイフは、私のロットに付属されていた物は切れ味が悪すぎたので、自前のデザインナイフを使用しています。

メリット・デメリット

メリット

多少の誤差は出るにせよ、気をつければほぼ同じ規格でカードを切断することができます。

また、ショートカードを安定して同じ長さで作れるのもポイントです。

デメリット

素材が刃に負けることは既に書きました。

他には、縦横が半分に切れるようになっていますが、これ微妙に丁度半分にはなりません。1mm以下で僅かにズレています。

またガイドのエッジが少し丸まっているため、ガイドに沿って切ろうとすると、最初と最後が少し湾曲するのも良くないポイントです。慣れれば真っ直ぐに切れますが、少し使いにくいかなと思います。

ショートカードを安定して作れるのは良いのですが、同じ長さでしか切断できないため、それが気に食わない人が居るかも知れません。

最大のデメリットは、1回ずつカードを置いて上からガイドをはめるので、時間が掛かることですね…数枚であれば問題ありませんが、フルデック加工する場合かなり大変になってきます。26枚程度でもかなりの手間になりそうです。

まとめ

用途が決まっていて、多少の誤差を飲み込める人には良い商品だと思います。私は作りたかったギャフが2種類あって、これがあればどちらも安定して作れるので概ね満足しています。

心配なのは素材の耐久性くらいなので、やっぱりガイドは金属製が良かったですね…

素材を除けば、メリット・デメリットは同じで、それを「安定した形」と取るか「融通の効かなさ」と取るかの差だと言えます。

なお、ショートカードを作るならStripper Jigの方が楽です。同じ1枚ずつでもスピードが全然違います。
ただ、間を開けて同じショートカードを作る場合はワンダーカッターに分があるので、この辺は適材適所と言ったところです。
(Stripper Jigは一旦別の調整をすると、再び同じ長さにするのが意外と難しいです)

 

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