正確にはプレイング・カードですが…日本ではトランプが一般名称なのでトランプで通します。

マジシャンの中では一般的にカードとも言われるものの、個人的に普段使っているカードがESPカードとタロットなので、やっぱりトランプって言うのが分かりやすく良いなって理由もあります。

さて、マジックマーケット2020まで残り2ヶ月を切っていますね!COVID-19の影響でまだ実際に開催されるわけかは分かりませんが、そろそろ多くの人が準備に取り掛かっているかと思います。

当Trick or Mindもマジックマーケット2020に参加します。一応、ギャンブラー御用達のマークトデックを出そうかと思っていはいますが、加工難易度が高いのと、これも見やすさと隠密性がトレードオフ関係にあるため、バランスをどこに持ってくるか等が全く決まっていません。全然違うモノを作って出す可能性もあります。

前置きはこれくらいにして…今回はカードを加工するのに使う基本的な道具について紹介していきます。

Stripper Jig―Card Trimmer

テーパー加工を施すための治具です。(治具が英語由来の単語のは知ってましたか?私は最近まで知りませんでした)

これさえあれば、ロング・エッジ、ショート・エンドのテーパー加工もショート加工も可能ですし、少し工夫をすればベリー・ストリッパーも作ることができます。

問題点は1枚ずつ加工するため時間が掛かること、剃刀が必要なこと、仕上がりが製作者の技量に左右されること等が挙げられます。重いので手首に負担が掛かるってのもあります。詳しくは過去にレビューを投稿しているので、そちらを御覧ください。

ワンダー・カッター

特定の大きさにカードを切りたい人、ショートカードを作りたい人向けの治具(?)

これも以前にレビューを…ry

カードを剥がして加工する人向けという印象があります。100%半分ではありませんが、毎回同じ大きさのほぼ半分を切り出せるので、そういった加工がちょっと楽です。個人的には某ギミック・カードを作る時にこれがあれば楽だったなと思っています。

素材的にハードユーズ向けではないのと、普通の裁断機の方が使いやすいケースが有るため、用途とよく相談してから導入することをおすすめします。

かどまるPRO

紙の角を丸くする治具。

Rが3mm,5mm,7mmと対応しており、3mmがトランプの基本的な角の大きさと同じなので、ショート・カードやストリッパーデックを自作した際の仕上げに使えます。

1枚ずつ切るため時間がかかる、手作業なので扱う人の技量に左右される点では上述の道具たちと同じです。

なお、「かどまるPRO NEO」という後継モデルが出ています。NEOはNEOで若干使用感にクセがあるものの、PROよりも軽い力で切れるのが素晴らしいです。

マジシャン的にはRが3.5mmのコーナー・カッターがあると嬉しいわけですが、どうも日本では業務用の大きい奴しか存在しないようです。ヘビー・ユーズする人なら買い…になるかも分かりません。少々お高いので…

爪やすり

カードをゴリゴリ削れるため、コーナーやベリーの加工に使えます。

私は主にコーナーの加工に使っていますが、爪も綺麗に磨けるので非常に便利です(ぇ)

爪の表面をパット見綺麗になるように磨けるので、マニキュア苦手だけど綺麗にしておきたいって人にオススメです。爪を短くするのにも普通の金属製のヤスリよりも早く磨けますし、カードを削る際もなかなか手早く出来ます。

ブランド: 5 セカンズシャ イン

デザイン・カッター

無難にOLFAのデザイン・カッターを3本使っています(普通のカッターも2本あります)

そこまで必要になるかは分かりませんが、刃先の角度の違う物を幾つか持っていると便利ですね。

油性ペン:

細かいマーキングには向かないものの、ドット等のちょっとした目印を打つのに使えます。

特に白い油性ペンはカタログスペック的に一番細い、金属製のチップよりもフェルトの方が使いやすいですね。乾くのが非常に早く、保管方法がしっかりしていないと直ぐに使えなくなる問題があります。

ワンダー・シーラー

カードのケースにフィルムを掛け直す機械です。

機械といってもほぼ手作業なので、慣れないと上手くフィルを掛けることが出来ない問題はありますが、フィルムの掛かっているデックは新品だという強い錯覚を生むことが出来ますし、徹底的に相手を騙したい人向けです。

個人的には輪ゴムか何かで固定しながらやるとやりやすいと思っています。

プリンターとシール用紙

この2つがあれば、封をするようのシールを作ることができます(アイキャッチの写真が実際に自分ででっち上げたシールになります)

流石に本物そっくりとまでは行きませんが、パット見で分からないレベルの再現は可能になります。上のワンダー・シーラーとかどまるPROがあれば更に完璧な新品状態を偽装することが可能になります。

まとめ

私が主に使っている道具の中から、汎用性が高く比較的おすすめしやすいものを適当に選びました。

というか、レギュラーデックをスタックに組み直して、シール貼って、フィルムを掛けてしまえば、それだけで結構な奇跡を起こせるんですよね…(゚∀゚)

正直、現在たまにやるカードマジック程度ならそれだけで充分です。

ということで、上述の中でも特にオススメなのは次の3点になります!(超適当)

  • ワンダー・シーラー
  • プリンター
  • かどまるPRO / かどまる PRO NEO

ちなみに、以前に作っていたマークトデックの作り方はnoteにて販売(?)しています。