近頃、マジシャンの価値が下がったと、よく耳にします。

果たしてそれは本当なのでしょうか?

個人的の見解としては、答えは「イエス」であり「ノー」もあるのですが…これでははっきりしないので、正しい表現をするなら「相対的に下がったという意味でイエス」です。

マジシャンの価値自体は変わっておらず、他分野の価値が上がる中、マジシャンだけが取り残されたというのが表現として近いと感じています。

舞台やライブの市場はここ数年で飛躍的な拡大を見せている中、何故マジックショーは増えないのか。(増えてはいるものの他の分野に比べると微々たる印象が…)

※先日からDeath Strandingで忙しいため今回の投稿は非常に適当です。支離滅裂で校正も特にしていません(ぉぃ)。

追記:軽く見直しましたが、脱字や表現が完結していない部分が多いですね…(ある程度は修正しました)

相対的に下がった理由を考えてみる

マジックに重点を置きすぎた

マジシャンの中にはよく「演者がすごいのではなく、マジックがすごい」と言う人がいます。謙遜という意味で使うのであれば問題ありませんが、心底そう思っていた場合は問題になる可能性があります。

テレビ番組でマジック特番などがあった時に、画面のどこかにクレジット、つまり「誰のどのマジック」であるかの紹介を入れるべきだという主張も同じくらい問題だと思っています。

というのも、マジシャンはマジックに重きを置きすぎた結果、マジシャン自身の価値を高めることをしてこなかったのではないでしょうか?逆に言うと、自身の価値を高めた人たちだけが、現在メディアなどでも活躍できているプロマジシャンだとも言えます。

現代において、情報の伝達が高速化され、様々な情報に容易にアクセスできるようになりました。それに従い、秘密が秘密でなくなりつつあるのが今の社会で、マジックもその影響を受けています。昔々と比べ、今は書籍が簡単に手に入りますし、You Tubeなどでも簡単にタネを知ることが出来ます。

そして、マジックの最大の強みである「秘密性」が失われた結果、マジックの価値は下がったと言えます。マジシャンは自身よりもマジックの価値に重点を置いた結果、共倒れのような状況になったのではないかと考えています。

一般の人が見るテレビ番組にクレジットが付いた場合「このマジックを覚えれば出来るのか…」なんて思われかねません。そうなるとますますマジシャンの価値は下がると思っています。

また、最初の「マジックがすごい」を相手が謙遜だと思わず、真に受けたら、そのマジシャンの価値は完全にマジックに依存してしまうことになります。そして、マジックの価値の低下により、そのマジシャンの価値は一緒に下がっていくわけです…

客は品質ではなく人につく

以前の日本では品質が良いものが売れると信じられていました。また、品質の良いものが売れていたのも確かでした。

しかし、現代に於いて品質が良いことは当たり前です。もちろん上を見上げれば切りがないのですが、100円ショップの物でも十分に使える性能の物が手に入ります。

最近の人は品質が良いから買うのではなく、「特定の人物が紹介したものを買う」傾向がありますし、YouTuberやインフルエンサーの台頭などから見ても、人そのものがコンテンツ化していることが窺えます。

そんな中でマジシャン自身ではなく、マジックそのものを売りにしようとしているのは若干古臭いのではないかと…

ファンがついていない

固定ファンがついていて、1000人規模くらいの会場を直ぐに埋められる様なマジシャンがいるのでしょうか?

私はあまり日本のマジシャン事情に詳しくないのですが、恐らくほとんどいないと思います。

演劇や音楽、声優イベントなどのライブでは、それぞれの固定ファンが多くついていますし、ファンによっては「推し」と呼び、その人が出ている物ならカテゴリ問わずに追いかける人までいます。

ファンの少ないマジシャンは、雇用主や興行主側としても視聴率や動員数が他の芸能分野より少ないため、劣っている存在と思われても仕方ありません。

結論

マジシャンの価値が低いのは、他分野に比べファン数が少なく興行収入が見込めないため、つまり、相対的に価値が下がったと言えます。

演者ばかり増やし、同業者内でリソースを食い尽くす形にした先人が悪いですし、ファンを増やそうと努力してこなかった先人が悪いですし、法規制等を整えずマジックの価値を保てなかった先人が悪いわけです(他者へのなすりつけ)。

もし、ファンが数万〜数百万人いて、どこでショーをやっても人がパンパンに入るくらいであれば、そのマジシャンの価値は非常に高いと言えます。綾小路きみまろさんみたいに!(1回あたりのギャラがまず凄いですよね…)

では何故マジシャンにはファンが少ないのか?を考察しようかと思ったりもしましたが、悪口のオンパレードになりそうなので自重しておきます…

1つ言えるのは、太っている人はどんなに腕が良くても印象がよろしくないってことですかね… 他のエンターテインメントの第一線にいる人で太っている人はほぼいません。そこから既に意識の差が出ているんじゃないかと思うわけですよ…人前に出るのに、人からどう見られるかを気にしないのは、売る気が無いのと同じですしね?

とりあえず、ファンの多いマジシャンが多く生まれれば、それだけマジシャン全体の価値が上がるんじゃないかってのが私の結論です。

別に価値なんてどうでも良いから、技を追求したい!ってのもまたアリかなと思っています。私もどちらかというとそうですし、やりたいこと、追求したいことがあるから情報を集め続けているだけで、マジシャンの価値云々については特に興味もありません(ぉぃ)