先日とあるメンタリズム界で有名な方とお話しする機会がありました。

海外のメンタリストや催眠術等の話を聞いていて、服装の話題が少しあったのと、少し前に服装についての投稿があったので改めて書く流れとなりました。

で、その服装の話ですが、メンタリストや催眠術師が暗示誘導をする際に外観が重要で、服装にもウェイトがあるのはすでにご存知の方が多いかと思います。

先日の話では、メンタル系の人(メンタリストや催眠術師)は自分(の能力)に自信の無い人ほど服装が派手になると言う傾向があると言うことでした。

この時点で数名の顔を思い浮かべてしまったあなた!恐らくその時名前が挙がったのと同じ人を思い浮かべているはずです!

上に張ってある投稿でも服装について書いてあるので興味のある方はそちらも見てください。基本的にマジシャンの服装がダサいとディスっているので賛否がありそうな内容となっています。

今回は以前の投稿で言及しなかった、ワンランク上の服装とはどういう事かを説明します。

ワンランク上の服装

今回の内容は基本的に『説得の心理技術』と言う本から引っ張って来ています。

この本で言われている説得する上で影響力を及ぼす3つの要素と、上述の方が言っていた暗示誘導に必要な3つの事はほぼ同じ内容で、実に興味深かったです。

以前にもこの本については軽く触れており、その時も書いていたかもしれませんが、この『説得の心理技術』、「説得」と言う単語を「催眠術(現代)」や「暗示誘導」と置き換えても意味が完全に通ります。

暗示誘導や催眠術を行使したいと思う方はかなり参考になると思います。

ランクについて

よく色々な本、ビジネス書でもマジックの演技理論書でも良いのですが、その場(相手)と比べてワンランク上の服装を選ぶべきと書かれているのをよく見かけます。

しかし、そのワンランク上が具体的に書かれた本は少なく、ワンランクと言うものの、そもそもランクについての説明が無いのがほとんどです。

ジュディス・ラスバンド(コンセレ・インスティチュート・オブ・イメージマネジメント社CEO)の考案した「スタイル・スケール」という基準によると以下の通りとなります。

スタイル・スケール

イメージ判定という言葉をが使われており、0は権威度が低く、4が最も高くなっています。

  • レベル4:上下揃いのスーツ、ワイシャツ、ネクタイ、黒と白、角ばったライン
  • レベル3:スラックス、ジャケット、シャツ、ネクタイ
  • レベル2:ズボン、襟付きシャツ、ネクタイ、セーター
  • レベル1:ジーンズ・Tシャツ or 短パン・Tシャツ/ノースリーブ

説得力が強く求められる状況では、レベル3或いは4が適切と言われています。

またワンランク上と言うのは、単純に1つ上のレベルの服装を選ぶ他、レベル2の観客が多い会場ではジャケットを羽織る、レベル4の場合では上下揃いのスーツにベストを加える等といったことも含まれます。

また、レベル3、4の服装ではなるべく体型にあった物を選び、経済的に可能な範囲でなるべく質の良いものを選ぶようにとアドバイスされています。

他にもヘアスタイルや靴下の選び方、発声法などいろいろな影響力に関係のあることが書かれているので、興味の有る方は是非『説得の心理技術』を読んでください。最近読んだ中では最もメンタリストやマジシャンに有益な本だと思います。

自分の場合

私はスーツだったり、ジャケットを着ない時はベストを着ていることが多いのですが、自分でもこれは少し過剰だなと思うことがあります(笑)

これに関してはルーク・ジャーメイの影響を否定しませんし、元々自分がそういう服を好んでいるというのもあります。権威効果或いは威光と言うものを考えると多少過剰でも問題ありませんしね?

むしろ服装が適当すぎて権威が下がるほうが催眠術をする時には問題となります。(まぁ…バーとかで平服のときにも催眠術をする時がありますし、普通に上手くいくので服装が凄く重要かと言われたら些か疑問に思うこともあったりなかったり…)

服装に関しては『マキシマム・エンターテインメント』にも記載がありますので、そちらも参照してください。

ランクについての話はありませんが、それ以外の容姿について、服装やシャツ、手と爪について書かれているので気になる方はぜひ読んでください。

それか、ナンパ指南本の『ザ・ゲーム』にも身だしなみの話があるので、そちらも参考になるかと思います。

ケン・ウエバー (著), 滝沢敦 (編集), 田代茂 (翻訳)