レビュー:Newtonライト2.0『心理学』

最近ラジオライフを購入したのですが、その際同じエリアにあった本書もついでに買いました。

 読み切りやすいページ数で,文字数も少なく,価格もお手頃。 Newtonの人気特集をやさしく再編集した「Newtonライト」シリーズは,気になっていたテーマが気軽に読めて,すぐわかる一冊です。
2019年10月からは「Newtonライト2.0」にバージョンアップ。デザインを一新してさらに読みやすくなると同時に,ページ数が少し増え,より充実した内容となっています。パワーアップした「ライト」を,ぜひご一読ください!!

こうあるように、文字数が少なくサクッと読めます。難しい単語には大体ふりがながふってあるので、中学生くらいを想定しているのかもしれません。

大まかな内容:

表紙にもありますが、『60分で心理学のきほんがかんたにわかる』。まさにこの通りです。

個人的に一番読んでほしいのは、自称メンタリストで心理学を売りにしている人ですね(゚∀゚)

各章:

「心理学」とはどんな学問か

5つのパートで構成され、「心理学」は学問であり、あくまでも科学的な手法で研究されるべきって話や心理学の分類についての話がベースです。

個人的に特に重要だと思うのは、一番最初のパートで書かれている以下の内容です。

 「心理学とは,人間の心理や行動に関する法則を明らかにしようとする学問です。このとき,科学的な方法を使ったものでなければ,心理学とはよべません」。たとえば心理テストや読心術には,科学的な方法ではなく,個人の主観や思いこみにもとずいたものがすくなくありません。こうしたものは,心理学とはよべないのです。
また,心理テストや読心術は,特定のだれか(たとえばあなた)の性格や考えをいいあてようとします。一方,特定のだれかではなく,だれもがもつ心の普遍的なはたらきをとらえようとするのが心理学なのです。

メンタリズムやメンタルマジックを心理学と称して行う人は、これを100回読んで、自分の行動と主張を省み、場合によっては悔い改めるべきなのではないでしょうか!?(一定以上のリテラシーを持った相手に「心理学的に〜」とか安易に言ってしまうと、演者としての価値がクソ下がりますし、最悪は他のメンタリストの価値も下げてしまうことになります)

人の性格を研究する「性格心理学」

4つのパートと1つのコラムがあります。

最初にビッグ・ファイブの話が出てきたり、吊り橋効果などが出てきます。後者については一般的にはあまり知られていない(?)逆効果になる場合も併せて紹介されています。(この逆効果のパターンを想定していない、コミュニケーションやナンパ指南書みたいなのをちらほらと見かけます)

ビッグ・ファイブについて詳しく知りたい方は『パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる』をオススメします。

人はなぜ,だまされてしまうのか

5つのパートと、1つのコラムで構成されています。

錯視から始まり、「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」、流言の法則、冤罪などが紹介されています。マジック的な騙しとは少し違う感じです。

コラムの『心理学者は,人の心をすぐ読める?』では、メンタリストについての言及があります。タイトル的にも割とみんなが気にしているポイントなのでは無いかと…

まわりの人に流される心理とは

同調や手抜き、パニックについて。

同調はステージ催眠における根幹的な原理の1つでもありますし、もう少し深い内容があったら良いなと思ったり…

感情に左右される損得の判断

ヒューリスティックやプロスペクト理論について。

ここに出てくる質問は色んな人にやって欲しいですね!ってことで、用意しました!

コインを何度も投げた時、一番出やすい裏表のパターンは?

ヒューリスティックやバイアスについて詳しく知りたい方は、『ファスト&スロー』がオススメです。

まちがった記憶が生まれるメカニズム

人の記憶は思ったよりも当てにならないって話ですね。

記憶の種類や緊張と記憶力の関係、DRMパラダイムなどが簡単に解説されています。

マジックに応用できるほど突っ込んだ内容ではありませんが、記憶が改竄される原因などを大まかに把握することはできます。

年齢とともに心も変化する

新生児模倣から始まり、他は全部エリク・エリクソンの提唱したモデルになります。発達心理学の分野に関してはエリク・エリクソンがやばいなと(雑)

なお、アイデンティに関する話や、生涯における8つの発達段階はコールド・リーディングに若干応用されているので、この辺は基礎としては良いかもしれません。

まとめ

心理学をどんなに学んでも、メンタリズムができないと分かる本でした(超適当)

最初の引用にもありますが、心理学はあくまでも誰もが持つ普遍的な心を捉えるため学問であり、特定の人物の心を読む技術ではありません。だから、読心術をしたければ心理学を研究するのではなく、最初から読心に特化された知識体系を学ぶ必要があります(体系って言えるほどまとまった情報ではありませんが…)

真面目に言うのであれば、マジシャン、或いは自称メンタリストで「心理学が好き」とか言ったり、心理学が現象のベースであると主張するのであれば、最低限このくらいの知識は持っておいて欲しいですね。

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