やぁどうもおはようございます月ノ風です。

久々に雑記を書こうとする者!(ノムリッシュ翻訳風)

色々考えはするけどこれといって人に話すわけでもない私の思想を垂れ流すコーナーですやんややんや

今回中々の長文で好き勝手書いてますし自分の好みの話をしてるんですけど、これに適合しない人はダメとか言ってるわけじゃないんですよ。そもそも他の人からしたら私がダメなんでしょうし。

私の極めて個人的な思想です。未だに考え続ける日々なので今後変わらないとも限りません。読み進める方には、参考にするのではなく自身の思索材料を探すつもりで読んで頂きたい・・(チキンハート

 

 

 

いきなりですけど、ツイッターで色々マジックの動画が回ってきたりしますよね。あれ個人的に気に入らないものがあったりするんですよ

時々見かける持論やらでも気に入らないのがあったり

でね、それらに共通する感覚があるなぁって思ったんです。マジシャンがマジックに使われてるって(それだけじゃなかったりもするんですけどそれはおいといて)

現象に頼ってるなぁと思う意見だったり動画だったり(技法を披露する物は当然別ですよ)、現象が起きればいいとかマジックは不思議なら何でも良いとかウケればいいとか

そもそも私は「マジシャン」の商材って「マジシャン」だと思ってるんです。これちょっと前にツイッターでとある人にチラッと話しましたけど、マジシャンは「マジックをする人」ではないと思ってます。その要素はもちろんありますけど、そこにとどまらないという感じですかね

極論を言ってしまえばマジックをしなくてもいいと思っています。「マジックをしそうな人」でいれば。(現実的には厳しいですけど、それくらいにマジックよりマジシャンのほうが重要だと思ってるということで)

 

少し逸れますけど、私がマジックを初めてちょっと経ったころ、「なるほどそうだよな」って思った言葉があるんです。ミゲルさんのエッセンスでみかけたものですけど、マジシャンの役割について言及されたものです。内容としては、科学の力で浮いたボールがただあるだけでは人は素通りするけど、マジシャンが横に立って魔法をかけたフリをしたらそれがマジックになって人は立ち止まるみたいな事でした(もう2年近く前なのでうろ覚えですが、大体こんな感じだったはず)

これ程マジック関係で共感した言葉って片手で数えられるんじゃないかな…ミゲルさんが伝えようとしたことをちゃんと汲み取れてるかは分かりませんが、私はこの言葉をその通りだなと感じて今でも時々思い出します。

私たちが扱う道具は大抵がなんでもないもの(のはず)です。プレイングカードだったり硬貨だったり

それらに「魔法を感じられるようにする」役割を担うのがマジシャンだと思うんです。不思議の在り処は扱う物やマジックの現象ではなく、マジシャンにあるんです。

私たちがマジックとして呼んでいる手順・現象は、実際はただそうあるだけです。それを「魔法(非現実的で驚くべきもの)」にするのはマジシャンなんですよ。

「なんでもない何か」を「魔法」にできる人の事をマジシャンと呼ぶんだと思うんです。

 

最近私がツイッターで書いた「フィンガースナップは魔法に見えない」という趣旨のツイートが、私の発言にしては拡散されました。それだけ多くの人にとって関心があることなのか「こいつ魔法とか本気で言ってんのか」と思われたのかは分かりませんけど、一応私が思うフィンガースナップについてもちょっと書いておきます。

とはいっても140文字の縛りがなくても前提にした知識や経験までは伝えきれないんですけどね。

私は元々Fスナップは「今魔法がかかりました」という意識のタイミングをズラすミスディレクション的な働き(演者都合)と、これから現象をお見せしますよという合図(見易さへの配慮)を簡易的にするためのものだと思っています。

こういうFスナップみたいなのをマジカルジェスチャーと呼ぶそうですけど、どういう動きであろうと役割は似たり寄ったりだと思ってます。(カードの移動を伝えるためだけで披露の合図じゃなかったりもありますけどね)

で、私が問題にした「魔法に見えない」は、とあるマジシャン(もう誰かは忘れました)の動画をみた後の発言です。ショーの映像のようで、手順を進めていき指を鳴らして現象を見せるという流れでした。まぁよくある流れですね。

ただ、とても気になったのがトークが少ないこと。私はマジシャン自身に魔法があるものだと思ってるので、トークや態度の方が現象よりはるかに重要だと思ってます。

魔法という言葉が便利すぎて雑に扱ってますけど、ここでいう魔法は非現実的なもの全てを含ませたので、マジックによるエンターテイメントほぼ全てを指します。(これ過去に書いたか忘れましたけど、私がエンターテイメントに求めるものは現実から離れる体験を得ることです。日常生活では得られない非現実的な体験を提供することが主目的だと思っています)

で、トークが少なく態度も大人しく(静のパフォーマンスというほどでもなく)、淡々と手順が進んだあとにFスナップをして現象を見せるという流れだったんです。

すごく気になります

内容は書かないので伝わりにくいかもしれませんが、言ってしまえばFスナップに現象が起きる理由すら押し付けてる運用にみえました。「指を鳴らせば魔法が起きる」という、いかにもなマジシャンのイメージに乗っかったという感じがします。

 

いや、指を鳴らすこと自体はいいんですよ。指を鳴らすこと自体が悪いというわけじゃなく、指を鳴らすこと自体にはそんな力はないんやぞって事です。

魔法をFスナップに頼るような演技なら、それはマジックが成立してるといえるのかと。形だけなんじゃないんかと。

いかにもなマジシャンを装ってますとか、マジシャンに憧れてる感じで演じてる(初心者感を出す等)とか、そういうのならトーク少なく指鳴らしても問題ないと思いますけどね。

そもそもの話、トークや態度や雰囲気で魔法感を出せてるなら、そういうジェスチャーも邪魔をせずむしろ刺激的になると思います。そういうマジシャンならジェスチャーにも価値があると思いますし、十分有用だと思います。

単純に、ただ単に鳴らしとけばマジックとして形になるやろみたいな使い方はどうなんってことです(マイルドな表現)

Fスナップに魔法があるんじゃなくて、魔法はマジシャンにあるんやっていう主張でした。

 

あと余談ですけど、私マジカルジェスチャー自体なくていいんじゃないかと思ってます。

ミスディレクションも説得力もマジシャンが用意できるはずだし、タイミングや見易さも話し運びや演出でカバーできるんじゃないかと思ってます。

そういう諸々を面倒だからカットしますって感じでFスナップを使ってるのが現状です(上手いこと練り上げられなくて…)

ただ、それができれば「いかにもなマジシャン」感を切り離せるはずなんですよ。どれくらいになるかはわかりませんけど。(考慮したうえでFスナップ使おうと思う演技はあります。それくらいジェスチャー自体は有用だと思っています)

私は私にとっての願望をエンターテイメントというものに載せてるので、そういうよくあるマジシャン像というフィルターがかかってしまうとちょっと困るんです。

別に「マジシャン」をやりたいならなんら問題ないでしょうけど、私は私が伝えたいことが伝わって欲しいので、安易なカテゴライズによる判断をして欲しくないという欲があります。そんなんだから余計悩むんですけどね!!(皆はなんでマジックやっててどうやってその欲を満たそうとしてるんだろう・・)

 

ちなみに予防線張りますけど!私今いかにもなマジシャン的な演技してるし自分のしたいことが出来るようになっても多分すると思いますよ!あいつがいう魔法みたろとかやめてくださいね!!(現状ではやりたくてもできませんし)

 

あと、「魔法」について悩まれてる方もいましたけど、魔法という言葉は不明瞭過ぎておそらく多くの人が少なからず違う意味で使ってると思います。その上で話しますけど、私は私にとっての魔法を一度諦めてます。色々考慮した結果、「マジック」では不可能でした。

なので、エンターテイメントとしての魔法を今求めています。ツイッターでも書きましたけど、パントマイムやディズニーのようなものです。

つまるところ、「本物ではないけど本物として楽しむ」魔法です。マジックとどういう区別したのかというと、タネがあるかどうかとかシークレットな動きがあって不思議かどうかとか、そこはさほど重視しないということです。大事ではありますけど、それ以上があるという感じですかね。

まぁ、その上でなら私が求める魔法は生存できるはずだなと思って、そのために必要な要素について考えてたりします。

これ今更何言ってるんだって方もいるでしょうけど、私にとっては何が理想で何が重要なのかを選んで削ぎ落としていく過程は割と重要な事だったんですよ…だからこそ自分は何が足りないのかとかみえてくるわけですし!何もこの約2年間考えてきて得たことは無駄だけじゃないはず!!

 

さて、話を戻しますけど、マジックのタネを知って手順通り手が動くだけの人は「エンターテイナーとしてのマジシャン」じゃないと思うんですよ。区別するなら「マジックができる人」です。なんかこう、合コンでモテるためにマジック覚えただけの人をマジシャンと呼ぶのは抵抗ありますやん・・?その感覚を拡大したものって感じでしょうか・・

なのにツイッターで見かける分にはマジックに頼ってるマジシャンが多いように思います。これはツイッターだし動画である関係上そうなんやろと自分に言い聞かせてたりしますけど、有料のパフォーマンス観ても似たり寄ったりだったので軽く絶望したことがあります。なので大差はないんだろうなぁと思ってます(俺は違うぞ!とか当然いらっしゃるでしょうし実際違うのかもしれませんけど、現状の私の感想ということで・・これは私の見識の狭さによるものだと思うので塗り替えられることを期待してますしそのために色んな演技を観ようと思います。というかまず自分が自分好みの演技できるようにならんとな・・ただの妄想なのか現実的な理想なのかを確認しないと・・)

 

マジックを上手く演じるために技術を磨いてるように感じられる人が多くいます。でもね、私からすれば下手でもいいんですよ。さすがに興醒めさせてしまう程下手なのはいけませんけど、誰にも負けない技術なんて別に要らないんです。技術以外で上手く演じてやれればそれでいいんです。

これは技術偏重の方が多いように思うから例に出しただけで、演出の方が優れてるとかじゃなくて提供したいものがあってそれがちゃんと響くなら技術も演出もそこそこでいいと思うよってことです。実際には響かせたいことを響かせるために技術も演出も磨くんですけどね!要は芯を決めておこうってことです。(技術をメインで扱う分野もありますけど、それはそれでいいと思います。超能力系なんて実際はタネがあっても技術として見せたりしますけど、見せたいことや伝えたいことが伝わる使い方をしてやれればいいんです。目的と手段の主従をはっきりさせようって感じですかね)

マジックは所詮道具だと思うんですよ。マジックに頼ってちゃいけない。マジシャンはマジックという道具(手段)を上手く使ってやらなきゃいけないと思うんです。その先に表現があるのかどうかはマジシャンによるんでしょうけども。

マジカルアトモスフィアなんて言葉が一時期出回りましたけど、重要なとこは似たようなことなんじゃないでしょうかね。

 

さて、じゃあエンターテイナーとしてのマジシャンであるために必要なこととはなんぞや

これは私も模索しているところですけど、最低限必要なんじゃないかなと思ったのが個性です。

個性ってなんなのってところですけど、私がここで挙げた個性とはざっくり言えば「その人が提供できる(したい)世界観」です。

世界観

唐突ですけど、皆さんはこの世界を愛してますか?

別に世界の規模をどう設定して貰っても構いませんし愛の内容を勝手にいじって貰って構わないんですけど、あなたはその世界と向き合えていますかということです。

その醜さや複雑さ、美しさや単純さを感じて大事にできてるものがありますか。

結局のところ、何を見て何を感じてどう向き合ってどう干渉してるのか。あなたがどこにいてどのように生きているのか。そういう話だと思うんです。

 

人を惹きつけるのは物語だと思っています。それが明示的だろうが暗示的だろうが、物語を感じられれば人は惹き付けられると思っています。(本当かどうかは知りません。そう感じてるというだけで)

私はストーリーのあるアクトが好きです。それはジャックのカードがカエルになる話やドラキュラがとんでくる話が好きという事ではなく(いやこれらも惹かれるものがありますけど)、演者の情熱や執念のようなものを感じられるものが好きなんです。

それらは誰もが持っている物語なんです。つまりは人生ですね。思想でも構いません。

新しく物語を作ってマジックをしてもいいですけど、一番手軽でおそらく一番厚みの出る物語はやはり演者の人生だと思うんです。

そういう意味でも、マジシャンの商材はマジシャン(演者自身)だと思うんですよ。

 

あなたは何者で、どこにいて、そこから見えるものはなんなのか

それを自分なりにでも理解して提供できる人はきっと「個性的」です。

まぁ、その為には自分はどんな人間なのかとかから知る事を始めなきゃいけない方もいるでしょうし、すぐに解決できないことかもしれませんけど、自分と向き合って、自分を知って、自分を提供する。それができればきっと個性的で魅力的な演者になるんじゃないかなって思っています。

…そうやって自分に言い聞かせてるとこもあります()

 

これが「プロ」とかなら必要なスキルはまた違うんでしょうけどねぇ・・まぁ、現状の私が目指してるものをちょっと公開してみました。

自分が目指してるものとは違うなとか、こいつ分かってないなとか思われる方もいるでしょう。というか私結構他のマジシャンとのすり合わせとかがなくて独自路線いってる自覚あるんで大半の人に思われるかもしれませんけど、まぁそれはそれで良いと思うんですよ。

何かを見ることで何かを感じたなら、自分を理解する材料になりますしね。

 

次はレビューかなぁ・・なんか観なきゃ・・

ではでは、また次回