先日の投稿で少しだけ言及していたことについて。

マジック歴は比較的長い方だと自分で思っていますが、その間周りに全くと言って良いほどマジックを趣味とする人が居ませんでした。

途中から10年ほど海外にいた時期は特にです。

レストラン・バーでテーブルホッピングをやってはいましたが、その時も同業者は全く居なかったという状況でした。

そのせいか、比較対象が無く自分の力量がどの程度なのか、他のマジックをやっている人がどのようなマジックをしているのかなんてことは知りませんでしたし、あまり興味が無かったのもあり調べもしていませんでした。

去年から東京に拠点を移動してからようやく他のマジシャンとの交流が増えたので、比べることが出来るようになったというわけです。

比較対象が居ないことのメリット/デメリット

比較対象が少なく、交流もほぼ無かったことで良かったのは、基礎をひたすら練習する時間を取れたこと、マジックを非マジシャン相手にする機会しか無かったこと、周りから強く影響を受けなかったためか独特と言う意見を多数貰うことです。

逆に良くなかったのは、情報共有ができなかったこと、モチベーションを保つことが難しかったことの2つです。

コミュニティによっては刺激をお互いに与えてモチベーション維持にも繋がっているようですし、その辺は素直に羨ましく思っています。

恐らくですが、私の場合マジックを一般の方相手に披露する場と機会が無ければ、途中で練習をするモチベーションを保てなかったはずです。

(事実、見せる機会がなかった時期はほぼカードにすら触っていませんでした)

情報といういう面では、新しい商品やレクチャーがあっても周りから情報が入ることはありませんでしたし、自分の好みではない分野に関しては全く調べようとしないので、私の知識はかなり偏りがあると思います。

逆に言うと、情報が外からほぼ入ってこなかったのもあって、カードマジック事典を買ってから2年近くはその本の内容だけをずっとやっていたという時期がありました(^ρ^)

そのおかげか、ファローシャッフルやパスなど、持ち方さえ正しければ出来るような技法は「軽やか」「滑らか」「自然」という感想を良く頂きます。

比較対象がいることはメリット・デメリット両方を内包していますし、急にその環境を変えることも難しいので、今いる環境を最大限活用すべきという至って普通の結論に落ち着きますね(ぉぃ)