あらゆる儀式から神秘を剥ぎ取り、構造と変容のエッセンスだけを再編纂した、自己探究と自己変容のためのプロセス──それが Rebuild Ritual です
※ 東京都内で行われる対面セッションです
【本セッションで用いる技法について】
Rebuild Ritual では、言語的な対話だけでなく、心理誘導や注意制御の手法を取り入れています。
いわゆる「催眠」に類するプロセスですが、これは古典的な暗示法や人格操作ではなく、現代的な脳科学の知見に基づいた認識操作=構造的介入として扱われます。
その中核には、「どの情報にどれだけの“信頼”を置くか」という脳の判断(=精度加重)を意図的に揺るがすプロセスが含まれます。
【精度加重とは──注意ではなく、"信頼度の再設定" 】
一般に「注意」と呼ばれるものは、脳が「どの情報をどれだけ信頼するか」を動的に調整している結果です。
この“信頼度”を調整する働きは、認知神経科学において「精度加重(precision weighting)」と呼ばれます。
Rebuild Ritual における誘導技法は、この精度加重を意図的に変動させ、本来なら「無視」されていた感覚・観点に刺激を与え、意味を与えることを目的としています。
あなたの中にある「こういう人間であるべき」という予測モデルが緩むことで、より柔軟で選択肢の広い自己設計・自己変容が可能になります。
【対面セッションの意義】
私たちの脳は、他者とのリアルタイムな身体的接触を通じて、神経活動の同調(neural synchrony)を起こすとされます(Barrett, 2017)
視線、呼吸、声の間(ま)、身体の気配──
これらが "揃う" 場において、脳の認識更新は加速します。
Rebuild Ritual は、この「揃った場」を意図的に創り出す構造として設計されており、ただ話すだけのセッションでは得られない、深層的な構造変化を促します。
診断は入口。変容はここから始まる。
Rebuild Ritual は、診断ページで得られた「今のあなた」から、次に向かうべき方向の“精密補正”を行うためのセッションです。
構造の理解。意味の更新。未来の選択。
あなた自身の再定義を、この儀式から。
【セッションの進行プロセス】
Rebuild Ritual は、以下の5つの段階を通じて進行します。
時間の長短に関わらず、基本的には自然な対話の中で、ご自身が自己を再発見し、変容の契機を掴めるよう設計されています。
1. 事前プロファイリング(セッション前):
お申し込み後、心理診断の結果と簡易アンケートをご提出いただきます。
そこから導き出される認知傾向・構造パターンを分析し、当日の介入ポイントを設計します。
※この工程はセッション時間に含まれません
2. 導入と "構造の焦点化" :
当日は、短い対話を通じてテーマを明確にし、思考・判断の中核にある構造的クセを特定します。
同時に、精度加重(信頼度の重み)を揺らす準備として、注意と感覚の再調整を開始します。
3. 精度加重の変動誘導(催眠的プロセス):
この段階では、言語・非言語的な誘導を通じて、通常ではアクセスしにくい認知プロセスを一時的に変容させます。
両側刺激や視線操作、呼吸の同期などを用いて、予測モデルの一部を "緩める" 状態を作ります。
※ この工程は必要に応じて行います
4. 意識下での再構成:
状態が整った段階で、新しい認識・選択肢・方向性を挿入可能な構造を提示します。
提案は暗示的でも命令的でもなく、クライアント自身の中から "選び取られるように" 現れます。
5. 統合と出口設計:
最後に、得られた気づきや感覚を今後の行動・選択に結びつけるよう整理します。
必要に応じて、言語化メモやアファメーションのガイドをお渡しします(オプション)
すべての工程は、クライアントの自発性と認知的安全性を最優先に設計されています。
強制や誘導による変化ではなく、「自分自身による構造の再認識と再選択」を支援するプロセスです。
【媒介としての道具について】
セッションの目的は、構造の再認識と再構成にあります。
この過程において、意識を一点に集約させるための媒介として、タロットカード、水晶、図形、振り子などの象徴的装置を使用する場合があります。
これらは占いや霊的交信を目的としたものではなく、注意資源(精度加重)の分布を変化させるためのツールとして位置づけられています。
意識の焦点を絞ることで、表層の思考パターンが一時的に緩み、素の反応や構造が現れやすくなることが期待されます。
あなた自身が「なぜ、そう感じたのか/選んだのか」に気づくための、所謂 "無意識" を反映する装置として機能します。