BETA PROGRAM 実施

2025年8月15日の有識者会で共有した構造モデル(通称「例のシステム」)を、実践的用途に適した最小単位へ再編し、誘導手順およびスクリプト設計に適用するための講座 BETA PROGRAM を実施します。
内容は具体的な技法の提示よりも、手順に共通して存在する構造の整理に重点が置かれます。
背景と趣旨
催眠現象の説明に用いられるFEP(Free Energy Principle)や予測誤差最小化モデルは、大規模計算を前提とした理論体系です。これらが要求する計算規模と、人間の脳が消費するエネルギー(約20W※)には差があります。
(※基礎代謝を除くと10W程度という説もある)
この差により、理論上の構造と実践とで必要となる構造が一致しないケースが生じます。例のシステムは、この不一致を減らすために、現実の計算資源で成立する範囲に限定した構造の抽出を目的としています。
本講座で扱うこと
講座内では、以下の領域を扱います:
- 例のシステムにおける最小構造の定義
- 既存手順に見られるシステムの断片
- 計算資源の制約を逆手に取る構造
- スクリプト設計における基本方針
これらは、既存の手順に内在する構造のうち、可視化されにくい部分に対応します。
最小構造の定義は、誘導の成立に直接寄与する要素のみを抽出するものです。既存手順の断片は、多くの場合、実践者が無自覚のまま利用している箇所に含まれています。計算資源を逆手に取る構造は、不要な処理を排除し、最小限の変数で成立する領域を指します。スクリプト設計の基本方針は、これらの構造を文章・語の配置へ反映させるための基礎単位になります。
対象者
対象者は、誘導精度の調整を必要とする実践者、最小構造を基点とした手順再設計を検討する者、既存理論の構造密度に差異を感じる者、スクリプトを構造的に整理したい者です。また、実践経験が少ない段階であっても、最小構造を把握している場合とそうでない場合では、成長曲線に差異が生じる可能性があります。
なお、すでに高い成功率で誘導を行っている実践者であっても、例のシステムにおける最小構造を明確に言語化して扱っている例は多くありません。そのため、既存手順の中に含まれている構造的断片を正確に識別できるようになると、手順内部に存在しているノイズが可視化され、結果として精度が変化する場合があります。
受講料について
受講料は、有識者会メンバーから提示された価格帯の提案を基に設定されています。同会の一部メンバーが実施している講座の価格帯と近似しており、当初は別の価格案も提示されていましたが、本講座は試験的プログラム(BETA)として運用されるため現行条件が採用されています。
門の向こう側へ
このシステムは、誘導の成立に必要な最小構造を抽出するものであり、その構造は誘導の安定性や再現性に影響します。これらの要素は外部観察では把握が難しく、認識できる者とそうでない者の間に差が生じやすい領域に属します。本講座では、この領域に関する情報を扱います。
本システムは、スクリプトを利用する誘導全般に適用できるだけでなく、非言語的な手法を構築する際にも同じ原則が働くと考えられます。
参加方法・詳細については、以下の販売ページをご確認ください。
