ジャーメイズ・マインド第2巻についてのレビューです。

第1巻はガチガチなコールド・リーディング要素が多分に含まれていましたが、第2巻では比較的再現しやすい現象となっています。
第1巻よりも少人数向け、クロースアップ規模からでも出来るネタばかりです。

ジャーメイズ・マインド第2巻

ダブル・ドローイング

小さい封筒とメモカードを使った現象。

現象の読み取り方について語られています。シンプルな現象ですが、ルーティンは途中で中断するような形で終わります。(注:見た目としてはしっかり終わっています)

コレは単体でやるというよりは、この後にやる現象の布石として使う手順と言えます。

実践はしてみたいところですが、後ろに接続する現象が特にないのでまだ出来ていません。

デンジャー・アヘッド

ダニンジャー・プロイと名付けられた理論がありますが、これはジャーメイが勝手にプロイにしているだけですね(^ρ^)
一応、バナチェックのサイコロジカル・サトルティ第1巻でダニンジャーのやり方みたいのがチラッと書かれており、それを原理にまで発展させたという感じです。

同じ現象はやっていませんが、似たような原理のことは以前に一度だけやったことが有ります。第2巻では珍しくこれだけはサロン規模以上向けです。

現象のアイディアとして、マックス・メイビンの影響があったそうです。

(マルチプリシティだったかな?)

ゼン・アプレンティス

原理はここで語るべきではありませんが、私にかなりの影響を与えた手順です。カード初心者は第3フェーズまでは確実に出来ません。

これがきっかけで、アレを買いましたし、今でもたまにこのネタはやっています。

アウト・オブ・ディス・ワールド

アウト・オブ・ディス・ワールド(OOTW)をする上で、冗長な部分を如何になくし盛り上がりを作るかという演出について話しています。
OOTWそのものの解説はありません。そして、ジャーメイのやるOOTWのやり方が結構謎です。
演出を語っているくせに、そのやり方をしないと成り立たないという若干の矛盾を抱えた解説となっています。

やり方については私なりの答えがありますが、それもやはりここで書けません。

同じ演出はジョセフ・バリーのやり方でも出来ます。(インスクリュータブル:ブルーにて解説されています)

ゼナ—

私がペンデュラムを自作し始めたきっかけとなった手順。
うろ覚えで再現しているうちに独自のルーティンになってしまい、終いにはレクチャーに収録するまでになってしまいまいた(^ρ^)
(AUTOMATIC EFFECTSのAM ZENERです)

ジャーメイの手順では暗示的な要素はあまりないので誰にでも安定してやれます。

道具さえ揃うのであれば、解説見た直後から出来るくらいシンプルな現象です。
インパクトを出すには多少の慣れが必要であることは間違いありません。
それでも簡単で強い現象と言えます。

尚、AUTOMATIC EFFECTSをNews: MAGIC MOREでレビューしてもらい、そこでは「ただし、「MRIペンデュラム」を先行作品として考えたとき、やはりこちらはただの改案にしか映らないだろう。」と書かれていましたが、このルーティンをやり始めたのは、ジャーメイズ・マインドの第2巻の影響を受けた去年の9月からなので、MRIペンデュラムが出る前に考えたやつだったり…?何れにせよ後出し感は強いですね(^ρ^)

まぁ、ペンデュラムを使った手順はバリエーションがほとんど無いってのがレビューの前の記事でも書かれていますし、似てしまうのはペンデュラムの宿命です。

※"AUTOMATIC EFFECTS"の販売は終了しました。現在(2021年4月)作製しているレクチャーで一部のルーティンを収録します
※下記のレクチャーに同原理の現象を収録しています

ロスト&ファウンド

準備がとにかく大変でやりたくないやつです\(^o^)/

ある道具の変わった使い道をしていて、そこもまたハードルが上がる部分だと思います。
私を含め自作している人も結構な人数が居る道具ですが、このような使い方をしたいと思う人はそういないはずです…

他の方法で代用すれば同じ演出が出来ます。

ジャーメイさんペンデュラム好きすぎだろ…

まとめ

比較的使いやすい

第1巻と比較すると、非常に使いやすいネタが多いです。ほとんどがクロースアップでも出来るので、ジャーメイズ・マインド3部作の中では最も実用的です。

道具を使うメンタルエフェクト全般にいえますが、必要なものさえ揃えられれば減少を起こすのはそう難しくありません。

リアリティを生み出せるか

難しいのは如何にリアリティをもってやれるかですね。

第2巻に関しては構成的に上手く出来ているので、そのまま真似てやればそれも難しくないかと思います。

ちなみに、第1巻ではフルアクトみたいな感じで進んでいますが、2巻はルーティンがそれぞれ単独で存在しています。繋がりは無いので、1回のアクトで同時にはやれないものが多いです。