
30 項目 Big-Five パーソナリティテスト
ビッグファイブとは
ビッグファイブとは、人の性格を5つの基本的な特性(特性次元)でとらえる心理学的モデルです。
以下はその5つの要素と、それぞれの特徴についての説明です。
1. 外向性(Extraversion)
外向性は、他者との関わりや刺激に対する反応の強さを示す指標です。
- スコアが高い人は、社交的で活発、話し好きでエネルギッシュな傾向があります。人前に出ることや集団活動を好みます。
- スコアが低い人は、内向的で控えめ、1人の時間を大切にし、刺激を避ける傾向があります。
職業的には、営業・広報・接客などの対人職で高スコアが活かされやすく、低スコアの人は分析や研究など静かな環境で集中する仕事に向きます。
2. 協調性(Agreeableness)
協調性は、他者に対してどれだけ思いやりや信頼を持って接するかを示す指標です。
- スコアが高い人は、親切で共感力が高く、協力的で対立を避けようとする傾向があります。
- スコアが低い人は、自己主張が強く、批判的で他人と対立しやすい傾向があります。
高スコアの人は調整役やカスタマーサポートに適性があり、低スコアの人は意思決定や交渉の場面で強みを発揮することがあります。
3. 誠実性(Conscientiousness)
誠実性は、自己管理能力や目標に向かう計画性・責任感を表す指標です。
- スコアが高い人は、几帳面で勤勉、時間や約束を守り、長期的な目標に対して努力を継続できる傾向があります。
- スコアが低い人は、衝動的で計画性に乏しく、忘れ物や遅刻が多くなる傾向があります。
誠実性は、学業成績や仕事のパフォーマンスと最も安定して関連する特性であり、多くの職種で高スコアが望まれる傾向があります。
4. 神経症傾向(Neuroticism)
神経症傾向は、感情の安定性やストレスに対する脆弱性を示す指標です。
- スコアが高い人は、不安や怒り、落ち込みといったネガティブな感情に陥りやすく、ストレスに敏感です。
- スコアが低い人は、情緒が安定しており、落ち着いていてストレスに強い傾向があります。
高スコアの人は感受性が高いため、共感力や創造性が発揮される場面もありますが、慢性的なストレスや燃え尽きには注意が必要です。
5. 開放性(Openness to Experience)
開放性は、新しい経験やアイデアに対してどれだけ柔軟で好奇心があるかを示す指標です。
- スコアが高い人は、創造的で知的好奇心が強く、多様な価値観や芸術的表現に関心を持ちます。
- スコアが低い人は、現実的で保守的、実用性や安定性を重視する傾向があります。
開放性が高い人は、研究開発や芸術・企画系の仕事に向いており、低い人は業務の標準化や継続的運用に強みを持ちます。