スワミギミックの使用率はそこまで高くない印象があるものの、メンタル系の現象をやる人であれば一度は使ったことがあるはずです。

ただ、常用している人がどれくらい居るかというと割と微妙な所かも知れません。というのも、スワミギミックは結構使いどころか難しいと言いますか、普通に扱いが難しいんですよね。特に日本語だと…

スワミギミックの問題点:

問題点1:難しい

スワミギミックを使う上での難点は幾つかあり、最大の問題は「字が書きにくい」ことです。

ブルース・バーンスタインは「カードを練習する時間があるなら、スワミギミックで文字を書く練習をしろ」と正論を主張していますが、スワミギミックを凄く練習しようと思っても、書く方も書かれる方も消耗品なため筆跡を安定するレベルにするまでには大量のゴミが出ます(マーキュリーフォールドを練習するよりはマシですが…)

ただ…ブルース・バーンスタインは英語圏の方で、書く練習と言ってもアルファベット26文字+数字(0~9)が書けるようになれば良いわけで、日本語をベースにする我々とは練習の手間が全く違います。英語は形が単純で筆記体で一筆書きでも書こうと思えば書けますし、見なくても位置関係が把握しやすいという利点があります。

それに対し、日本語ユーザーである我々は、50音を書けるようにする必要がありますし、リアリティを持たせるために漢字が必要だ!となると、常用漢字だけでも2136字を書けるようにならなければなりません。

はっきり言って無理ですね!

スワミギミックそのものが書きにくい上に、立った状態で手元をあまり見ず、なおかつ下敷き無しで書く、状況的に書き難いケースが多くあります。書き難さを解消するためにクリップボードを使うのもありですが、ルーティン的に封筒しか使えない状況やカード1枚に直接書くこともありえます。その状態で日本語を書くのはあまりにも向いていません。

演出として字が震えていたり、字が汚いことを正当化させるものもありますが、これもやはりルーティン的に合う合わないが存在します。

結果、単純に二桁の数字を当てるだけの現象しかやらない人が増える…のかも知れません。

二桁の数字を当てる系の演出は結構雑と言いますか… 心理誘導によるある種のフォースという演出で始めているのに、時間を稼ぐためか相手が書いてから質問をしたり、前提を覆すようなセリフが出てきたり…と一貫性を欠く演出をする人がいます。

これだと「何だか分からないけど当たった凄い」とか「何かトリックがありそう」と思われこそするものの、「誘導された」と感じる人はかなり少ない可能性があります。ウケれば良いと考えている人には問題は無いかも知れませんが、狙った通りのリアクションを引き出せないのは、メンタリズム的にはあまり良くないと言えます。

ブルース・バーンスタイン (著), 寺澤 俊成 (翻訳)

問題点2:逆算されやすい

もう一つの問題点としては現象が直線的すぎることで原理が推測されやすいことです。

手際よく書かないと「裏で書いた」疑いが強くなるため、1つ目の「書き難さ」も影響していますが、全く疑いのない動きをしても逆算的に「見えないところで書いていたとしか思えない」現象に仕上がってしまっている人が多いように感じます。

なので、使用時のタイミングにはかなり気を使いますし、見た目的にも紛れ込ませる必要が出てくるわけですが、後者の方法を取る場合、技術的な難易度が高くなるため「難しい」という問題が出てきます。

小結論:難しい

結局の所、スワミギミックの問題点は「扱いが難しい」ってことに集約されます。

問題点2を解決するような少し特殊なスワミギミック(最早それはスワミと呼べるのか…)もありますが、それはそれでセットアップ等の制限があります。

一般的なタイプのスワミギミックは扱いがそこそこ難しいものの、汎用性がかなり高いため、突然の状況に対応しやすいという利点があります。それこそブルース・バーンスタインが解説しているようなアウトや、『THE MENTALIST / メンタリスト』のセカンドシーズン第10話に出てくる使い方をするなら一般的なタイプに分があります。

サイモン・ベイカー (出演), ロビン・タニー (出演), クリス・ロング (監督, その他)

一般的な工夫

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まとめ:要練習

結局の所、正確に素早く書けるのであれば工夫はほんの少しで済みます。時間を多く稼ぐは必要もありませんし、後ろ手で書けるのであればミスディレクションも必要ありません。

一応、私も書くのは練習していますし、スワミで書いた紙を取り出したら観客から「字が綺麗」と言われるくらいのレベルにはなっています。滅多に使いませんが…

最低限、数字を素早く書けるようには練習しておいたほうが良いですね!