催眠誘導を最短で覚える方法についてです。
といってもこのブログで、ましてや会員向け記事を読んでいる方は程度の差はあれど既に催眠誘導を実践していると思いますし、ターゲット層がやや噛み合ってない投稿になっています。
とりあえず会員向けで書いていますが後で一般向けに切り替えるかも知れません。
当ブログはある程度催眠をやっている方が更にレベルアップするための内容が基本と言いますか、自分が研究している中でオモシロイと思ったものをアウトプットする場として活用しています。そして、一部の画期的(?)だと感じるアイディアに関しては会員向けとして意欲のある人にシェアをしています。
で、催眠誘導を既に実践している人だけでなく、まだ実践したことがない人も感じていることだと思いますが、催眠誘導は未経験と経験者に大きな壁があります。
それこそ、0か0以外かみたいなレベルの差であり、世の中の催眠に関するコツは基本的に0を超えた人のためのものがほとんどです。そもそも、催眠経験があるとないとでは感じ取れる物が違うので、催眠をやったこと無い人にとってはどんなアドバイスもそこまで有効とは言えません。
今回はこの 0 をどうやって1にするかみたいな話になります。多分(ぉぃ)
前提:基礎知識は大事だが…
人によっては見様見真似で催眠誘導はできるものの、最低限の知識は身につけておいたほうが良いです。まぁ、敢えて知識を身に着けないほうが誘導率を高く維持できますが、これはレアケースなんじゃないかと。
私の言う基礎知識は、このブログで既に何度も言及している『はじめての催眠術』で紹介されている範囲です。
ただ…ぶっちゃけ催眠は知識がなくてもできます。
理由については長くなるのでここでは省略しますが、世の中の催眠本の内容が異常に古く200年くらい前の知識が前提になっており、既に現代科学では否定されている理論に基づいていようが、それを読んだ人が実際に催眠誘導を成功させている事実からも、知識の有無は誘導の可不可にほとんど影響を与えません。
催眠誘導ができるかは術者よりも被験者の要素のほうが強いですし、被験者に影響を与える要素は知識ではないためこのようなことが起こっています。
知識が役に立つのは、うまく行かない時にどこを直せば良いかとか、感覚的に最適な誘導手順を選べない凡人が最速で上達させようとする時です。
今回はあくまでも催眠誘導を最短で「習得」するためについての方法であり、上手くなるわけではないため知識をそこまで重視していません。
取り敢えずやる
『はじめての催眠術』を読んだら、取り敢えずやってみるのが最短最速で覚える方法の1つです。
20人くらいに試せば何回か成功するはずですし、それで取り敢えずの感覚は掴む事ができます。ここで催眠誘導という行為に対して勘の良い人であれば、知識は別として効率的な手法を自ら編みだすことができます。
また、回数をこなすことで誘導率に影響を与える雰囲気など別の要素も身につき始めるので、催眠をある程度習得したい人は取り敢えず色々とやってみるのが回り回って速いです。
学習に関する論文でも、最初から正しい知識を一方的に教えられるよりも、最低限の知識から暗中模索で進めたほうが最終的には質の高い学びを得られるなんてことが言われています。
なので、最低限の知識を詰め込んだら後は実践あるのみが実は効率が良いんじゃないかと個人的に考えています。
ただ、これは自分で新しい知識を身につけるモチベーションのある人、また自分で発見することのできる人向けの方法です。
というか、これができる人で催眠に興味を持っている人は既に実践できているはずなんですよね…
案ずるより産むが易しってやつです。
もちろん、暗中模索で進むほどの時間がない人、また性格的にリスクを恐れずガンガンやれない人もいます。そういう人は次の2つの方法を取ることになります。また、催眠の特性上、後者の方法が恐らく最も効率的に習得できる方法であると予測しています。
マインド・クラス向けコンテンツです
会員クラスが「マインド」或いは「ラボメン」の方のみ閲覧ができます。
なので、こと催眠に関しては最近流行りのリモートがあまり向いていないのでは?ってのが個人的な見解です。
まだ実演動画を繰り返し観る方が効率が良いと思いますし、アーカイブが残らないか数日だけのセミナーで上達が見込めるのは既にある程度の基礎があるか実践している人だけなんじゃないかと…
リモートの良いところは質疑応答がその場でできるってことですが、これもやはりある程度やっている人でないとクリティカルな質問は難しいので、初心者はセミナーに参加するより書籍か動画で基礎を固めた方が速いはず(多分)
まとめ
充分なモチベーションと行動力のある人は独学でなんとかなります。
繰り返しになりますが、催眠誘導を習得(最初の成功)を目指すだけなら知識はそこまで必要ありません。「習うより慣れよ」で上達する人はそれで上達します。
慣れるほど場数を詰めない人は知識を増やして理論武装をした方が手っ取り早いのも間違いありません。マネーパワーがあればもっと簡単…という習い事全般に於いて普通の結論になりそうです。
おまけ:会員向け
比較的新しい会員の方から催眠の知識についての質問があったので当ブログのおすすめ記事をここで紹介します。
※全て定期購読向けです。
※ほぼ同じ内容の投稿が note でもされています。
とりあえず私の催眠に対する理解を大まかに説明したのがこの投稿なので、これを前提として他の投稿を読んでいただいた方が恐らく分かりやすいんじゃないかと思います(多分)。
やや古い投稿で現在の見解からすると補足が必要な内容ですが、現在でも実用的な考え方です。
既に実践している人であれば経験的にも知っている、それに理論的な説明をした感じです。
なお、催眠を「軽・中・深」みたいな分け方をしている人が読むと色々ショックを受けるようです。
催眠現象が何故起こるのか催眠誘導時に何が起きているのかを脳の予測によって説明しようと試みています。
構成主義的情動理論をベースにしていますが現在は自由エネルギー理論や予測コーディング理論から説明したほうがスッキリすると考えているため、そのうち補足したいと思っています。
実用上リスクを減らすための考え方についてです。場数を踏むとどうしても失敗する可能性は上がりますが、対処法を予め用意することで気分的にかなり楽になります。余裕のある態度に繋がりますし、それは誘導率の向上にも繋がります。
思ったより少ないですね…取り敢えず最初の2つだけ読めば構造がある程度把握できるはずで、残り2つは実践する上で知っておいたほうが便利だと思われるものを選んでみました。
また、2021年時の見解は後半に出しているくせに、2022年の現時点で既に新しい見解があるので、思考がある程度まとまったら投稿します。