古い文献を読んでいたら興味深い内容だったのですが、そこから改めて被暗示性テストについて考えることになりました。

いつもの如く、そもそも論で言うと… ステージ催眠で行われる被暗示性テストと、研究室で言われる被暗示性テストは別物ってことに注意が必要です。

ステージ催眠で使われる被暗示性テスト、有名なので言えばマグネティック・フィンガーやブック&バルーンテストは、基本的に多くの人、やり方によってはほぼ全員が反応を示すある種のボディトリックです。ボディトリックなのでそれが起こるのはほぼ当然ですし、それで被暗示性が分かるかというと割と微妙です。

※現在の定義的に被暗示性ではなく「催眠感受性」と呼ぶべきですが、元ネタの方に合わせています。

研究室で行われる被暗示性テストはスタンフォード尺とかBSSとか、8〜12種類の催眠現象が起こるかどうかで判断されるもので、この中には運動や硬直、忘却、後催眠行動、幻覚などが含まれています。つまり、研究室で言われる被暗示性テストは実際に催眠現象が起こるかどうかで判断される尺度であって、ステージ催眠で行われる様な掛かりやすさを判断するものとは違います。

既に述べたように、ステージ催眠で行われる被暗示性テストはある種のトリックであるため、その人の被暗示性が分かるわけではありません。しかしながら、被暗示性テストで反応の良かった人はその後の催眠現象も起こりやすい傾向があります。

それが何故かってのが今回の話題になります。

被暗示性テストについては何件か投稿をしていますが、今回のはもう少し現実的と言いますか、過去の実験結果をベースにしているため、今までよりは一般的なんじゃないかと思います(多分)

被暗示性テストを考える

そもそも催眠現象を行うのにステージ催眠で使われるような被暗示性テストは全く必要ありません。被暗示性テストをやったところでその人が本当に催眠に対する感度が良いのかも分かることはありません。催眠に掛かりやすいかどうかはあくまでも結果論であり、被暗示性テストだけで判断できるものでもありません。

しかし、ステージ催眠では被暗示性テストが行われ、それによって掛かりやすい人の選り分けが見かけ上できています。

また、ステージ催眠≒メスメリズム であり、メスメリズムはメスメリズムと呼ばれる以前から既に現代のステージ催眠と同じことが行われており、少なくとも300年近くの歴史があります。その中でもやはり被暗示性テストが行われる傾向があるため、被暗示性テストを行うことに何らかのアドバンテージがあることは確実です(効果がなければ年月を経て使われなくなるのが普通であるため)

で、最近読んでいた本でその疑問が解消されました。

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まとめ

催眠という文脈が存在するパフォーマンスにおいて、被暗示性テストを行うことはそれなりのメリットがありますし、100年単位で使われ続けているのも納得できます。