note に書かれいてたものの加筆修正版です。というか、既に移植済みだと思ってたんですよね…定義という超基礎的内容が無いなんて…

ということで、早速次の質問から始めます。

催眠術をやらない人はともかくとして、既にやっているよって方、催眠の定義を知っていますか?

Wikipedia では次のように紹介されていますが、これの問題点を指摘することができますか?

催眠(さいみん、英: hypnosis)とは、暗示を受けやすい変性意識状態のひとつをいう。また、その状態(催眠状態)、およびその状態に導く技術(催眠法)を指す場合がある。催眠術(さいみんじゅつ、英: hypnotism)とも呼ばれる。

もっというと、現代の神経科学・認知科学の観点から言えば、続く「性質」の説明にも問題があるわけですが、どの辺に問題があるか分かりますかね?

意識の構成には「清明度」、「質的」、「広がり」の3つの要素が存在する。「清明度」の低下は一般に意識障害を、「質的」の変化(意識変容)はせん妄や朦朧(もうろう)等を指し、「広がり」が低下した状態(意識の狭窄)を催眠状態と呼ぶ。別の観点からいえば、人間の意識は9割を占める非論理的な潜在意識と、覚醒時に論理的に思考する顕在意識とで構成されているが、催眠とは、意識レベルを批判能力を除外する潜在意識レベルに誘導することであるといえる。

もし、上の定義と合わせて問題点が思い至らなければ、残念ながら最初に得た知識の質が悪い(古い)か、不勉強で知識のアップデートが無いと言えます。

まぁ、知識が古く技術が稚拙でも成立してしまうのが催眠の面白いところでもあります。

英語版の"Hypnosis"も定義こそ2005年のものが採用されていますが、他の部分の説明は大して新しくないという問題があります。

2000年以降の定義

マインド・クラス向けコンテンツです

会員クラスが「マインド」或いは「ラボメン」の方のみ閲覧ができます。

参考文献:

GARY R. ELKINS & AREED F. BARABASZ & JAMES R. COUNCIL & DAVID SPIEGE (2015). ADVANCING RESEARCH AND PRACTICE: The Revised APA Division 30 Definition of Hypnosis

Zoltán Dienes(2012). Is hypnotic responding the strategic relinquishment of metacognition?