ダウンロード版が出てちょっと噂になったV2。書籍版が出たので早速注文しました。

紹介文から予測した感じ、某原理かなと思ったら某原理でしたよと。ただ知っている情報よりも更に洗練されていました。

V2

某原理で行うWhich Hand集。

全てがノーギミック・ノープロップの即興で出来るわけではなく、一部の手順では小道具などの準備が必要になります。

原理について

非常に有名な原理な割に今まで名前がついていなかったようで、この本では「V」と名付けられています。

どのくらい有名かというと、遊戯王でも似たような原理の話があったくらいです。

同様の原理を使った作品は幾つかあり作中でも言及されています。また、私が最近見たレクチャーで練習中の現象も同じ原理が使われていました。(そちらはWhich Handの現象ではありませんが…)

ルーティン

本の順で並べます。著者が『はじめに』で並べている順番で記載するか悩みましたが、本の通りの順番のほうがステップアップ感があります。

VERITAS

基本的な原理を使った手順。

Vを最も直接的に使っているのはこれだと思います。他は一部に利用したり、もっと巧妙な形で紛れ込ませたりしています。もちろん、この手順でもタイムミスディレクションなどでフェア感が演出されています。

他の手順に比べ若干野暮ったい印象があるため、あまり使おうという気持ちにはなれませんでした。

VOX / VOX 2.0

2.0は著者がよくやる手順だそうです。(VELVETほどではないとも)

著者はやりにくいと考えているようですが、本当かどうかをちょっと試したくあります。普段やる環境では、こちらの方が観客の好みにマッチする可能性があると感じています。

VERBALIST / VERBALIST 2.0

著者が最初に考えた手順で、最もVらしいルーティンです。これが理解できないとこの後がやや厳しくなります。

2.0だとVの原理がやや身を潜め、他の原理と併用され始めます。表などを使って詳しく解説されているのと、ポイントがまとめられているので、基本的なルールが身につくと思います。

(44ページの表に一部間違いがありました。)

先日、2.0の派生で道具を一緒に使うルーティンを少しアレンジして使ってみましたが、指示の難しさを感じました。観客が後から「間違えたかも」と言ってくるというハプニングがありましたが、なんとか着陸はできたという感じです。

VICE VERSA

ステージ向けの手順。これをWhich Handに含めるかどうかでまず議論が起こりそうです。

Vが一切使われていません。若干の準備が必要です。

これも試したところ、非常にリアクションがよく、終わった後もこれについての話をかなりされました。

V関係ないんですけどね!

問題があるとすれば、一部の勘の良い人が原理にかなり近い内容を口走っていたことですね。現象から逆算しやすい構造なので、どこかで観客の意識を切れるような工夫が必要だと感じました。今回はサロン規模でやりましたが、大きめのステージの方が向いていると思います。

ボーナス・アイディアではある手順との組み合わせが紹介されており、著者もその方法で現在はやっているようです。今の環境だとちょっとやり難いのですが、機会があれば私もこれをやってみたいところです。たぶんここまでやれば、逆算どころではないインパクトになります。

VELVET

著者の超お気に入り!

Vの要素が非常に薄いけどバッチリ使われている手順で、V特有の問題が起きないルーティンです。

必要なのは演者の支配力って感じです(゚∀゚)

他のVと構造が少し違うので実戦投入には少し時間が掛かりそうです。

道具を使いますが、すぐに用意できるものなので後は練習あるのみ…

Real Which Hand

VのようでVではなく、しかしVである手順…

メンタル系でよく使うちょっとしたテクニック(名前あるのかな?)が必要になります。これも道具を使いますが、予言という形を取らなければ道具なしでも問題なく行えます。

これはやりたい…

(83ページのセリフ部分に脱字があります)

ProMehteus

基本的にはVERBLIST 2.0で、それにあるフォースを組み合わせた手順。

これ受けるのか疑問なんですよねぇ…実際にやってみないと分かりませんが、この手の現象って日本人にどれだけ通じるかちょっと分からないです。

この原案どおりにやると準備がそこそこ大変なので、簡易版でやるのもありかも知れません。その場合インパクトがだいぶ落ちるので、現象から逆算される可能性が高くなりそうではあります。

要検証といったところです。

まとめ

去年からWhich Handの手順を頻繁にやるようになり色々な資料を見ていますが、これは比較的堅実な方法だと言えます。ただ…

道具を一切使用せず、完全に即興で演技可能(一部ステージ用の手順を除きます)。

商品紹介のページに書いてあるこの文章にはちょっと違和感を感じますね…

というのも、著者お気に入りの手順は、1つ以外ほぼ道具が要ります。道具を一切使用しない手順は、現在既に使われていなかったり習作のようなものです。

あくまで道具と組み合わせてこそ本領を発揮するタイプの現象だというのが個人的な感想です。ただ、道具が必要と言っても、握る物自体は何でも良いので借りたものでも現象を起こせるってのはかなり強いです。

数あるWhich Handの中では堅実性が高いものの、即興性で言えば他に完全ノーギミック・ノープロップで良いルーティンはあるので、道具なしのVではバックアップの印象がやはり強いです。道具ありのバージョンは他のWhich Handとテイストを変えたい時、バリーエーションとしてかなり優秀だと思います。

また、本書の内容を実行する場合、Max Mavenのビデオ・マインド 第1巻、Mark ChandaueのHARPACROWNの知識があると捗ります。他にもBanachekのサイ・シリーズ等の名前が挙がっていますが、前者2つよりは重要度は下がります。

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