タイトルは『メンタリズムの罠』からのインスパイアです(ぇ)

今回の内容はメンタリズムに使われている理論で、特に自称メンタリストがプロフィールなどに書いているものの信憑性についての話です。

メンタリズムそのものが嘘って意味ではありません。そんなのは言うまでも無いので…

メンタリストが根拠とする理論の問題点

今回の投稿を表すのであれば、このタイトルが適切だと思います。メンタリストの嘘、なんてタイトルよりはですが(^ρ^)

NLP

これほど使える、使えないが色々言われる理論はあまり無いかと思います。

結論から言うと、一部の理論は使える、ってのが正しい表現になると私は考えています。

そもそもって言い方も変ですが、提唱者の1人であるリチャード・バンドラーがNLPに否定的で、現在はNLPから離れ別体系の理論を構築しているくらいです。ダーウィンが自ら発表した進化論に懐疑的だったという話があるそうですが、こちらはより確定的な情報です。

ついでにいうと、NLPは何人かのカウンセラーや精神科医のアプローチを体系的にまとめたものだと、どこかで聞いたことがあるかもしれません。その中でもとりわけミルトン・モデルが有名で、これはミルトン・H・エリクソン医師の所謂「エリクソン催眠」をベースにした手法だと言えます。

そしてエリクソン催眠も若干問題がありまして…

エリクソン催眠の問題点

  1. 新催眠と言われるが、新しくない問題
  2. エリクソン催眠がそもそも存在しない問題
  3. エリクソンが臨床記録を正確に残してなかった問題

この3つあたりが有名です。

1つ目に関しては、エリクソン催眠を新催眠と呼ぶのは日本だけですが…エリクソンが最初にレポート出してから既に70年以上が経っています。要は既に古いんですよね…

2つ目、「エリクソン催眠」と聞くと普通の「催眠術」と違う特殊なアプローチに感じますが、実際には同じものです。単純にエリクソン医師の手法が当時としては優れていたため別物にように見えるだけで、やってることは催眠術そのものですし、もしかすると現代的な手法の方がより洗練されている可能性すらあります。
(エリクソン催眠は現代的なアプローチに至るまでの途中で発生した、1つの理論に過ぎないって考え方が近いような…?)

3つ目、これはダレン・ブラウンの『Tricks of the Mind(邦題:メンタリズムの罠)』の巻末付録に記載があります。エリクソン医師は臨床記録を正確に取っていなかったため、現在も伝わっているアプローチや逸話が本当だったか確認する術が無いようです。

この辺の問題点を知った上で、エリクソン催眠について研究したりするのはもちろんありですが、3つ目の記録が正確ではなかった問題はかなりの痛手ですね。結局、逸話やアプローチは自分で試してみないと使えるかどうかが分かりません!ただでさえ再現性が低いと言われるのに!

そして、このエリクソンの逸話やアプローチをモデルにしたNLPの技術も効果が怪しいと言えます。

NLPは一部有効な手法もありますが、全てを信頼するのはリスクがあるので、「NLPのテクニックで〜」みたいな話を聞いたら、かなり疑って掛かったほうが良いと言えます。特に本人が実践しておらず、どこかで聞いたような話を引っ張ってきていた場合は。

微表情

ポール・エクマンの微表情分析。めっちゃ怪しいです!

エクマンの微表情に関する理論に対して、リサ・フェルドマンバレット(世界トップ50に入ると言われる心理学者)がニューヨーク・タイムズで問題があると発表しています。

最近だと京都大学の研究がちょっと話題になりました。

以下抜粋

1.背景
表情は感情を表すメディアで、⼈のコミュニケーションに不可⽋です。⼼理学研究において著名なエクマン 博⼠は、感情を表す普遍的な表情があるという理論を提案しました。理論は、観察や直感に基づいていました。 理論は世界的に広く普及しており、⽶国テレビドラマ「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」などでも取り上げられ ています。

しかし、基本感情の表情表出を実証的に調べた先⾏研究は、理論を部分的にしか⽀持していませんでした。さらに、そうした研究は今まで、⻄洋⽂化圏(例えばカナダ)でしか実施されていませんでした。⻄洋と東洋で表情に⽂化差があるという指摘があるため、普遍的な表情の理論を実証的に調べる上で、⽇本⼈を調べることには⼤きな意義があります。

こぼれ話ですが…エクマン財団が作った顔認識ソフトがあって、国境警備などに使われテロリストなどが分かるという触れ込みだそうですが、検知率は2%を切ってる(もっと少なかったかな?)って話を聞いています。にもかかわらず、その顔認識システムに年間数億ドルの費用が注ぎ込まれているんだとか(^ρ^)

エクマン財団が軍部の天下り先である可能性が高いって話もありますが、恐らくそれが真実ではないかと思うエピソードです。

なお、ポール・エクマンをモデルにした『ライ・トゥ・ミー』というテレビドラマは、エクマン財団が制作したプロパガンダといえます。史実や事実に基づいているわけではありません。また、エクマン財団のQ&Aでは、ポール・エクマンは犯罪捜査の協力はしていないと書かれていますし、ライ・トゥ・ミーはあくまでフィクションとも言われています。

一応、エクマンの理論はまだ部分的に支持されていますが、上述の通り、日本人相手にはあまり使えないので、もし日本の自称メンタリストが「表情分析」の話を持ち出したら、やはり思いっきり疑って掛かるべきですね(^ρ^)

結論:

メンタリストは自分が使っている理論をあまり理解していないのでは?

関連書籍すら全く読まず、聞きかじった知識を適当に垂れ流しているだけの疑いもあります。

おまけ

この話を知人にした所、Twitterで素晴らしい投稿をネタでしてくれたので、ここで晒しておきます(本人許諾済み)

凄くそれっぽくないですか???

以前に話した「〇〇メンタリスト」って言い回しがまずアレだってところまで反映されています。完璧です。

もしこんな自称メンタリストを見かけたらご注意を!(適当)

追記:この記事アップ後にされたツイートも。これまたある意味で完璧な返しですね!

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