エリクソン催眠は本当に日本人に向いていないのか?

このブログで何度か出てきている「エリクソン催眠」についてのお話です。

そもそも、エリクソン催眠とは何か…というか、エリクソン催眠についての誤解から話していきます。

まぁ、いきなり話の腰を折るようですが、エリクソン催眠と言うものは実は存在しません。

エリクソンが使っている催眠術に対するアプローチ全般を指して簡単にエリクソン催眠と言っているだけで、エリクソニアンアプローチと言う方がより正確です。

 

例えば、エリクソン催眠ではよく、許容暗示や間接暗示と呼ばれる技術が使われますが、エリクソン本人の記録を見る限り、被験者が催眠術に掛かりやすい場合や、掛かり始めてからは直接暗示が使われることもあります。

 

私個人の考えですが、エリクソンは効率厨です。

(効率厨とはゲーム等をプレイする時に最大効率を常に考えてやる人たちのことです)

人によって直接暗示が有効であればそちらを使いますし、間接暗示が有効だと判断すればそちらを使うというわけです。

また、エリクソンの催眠の本質も普通の催眠術の本質も恐らく全く同じものです。

アプローチが少し特殊に見えるだけで、催眠術をやるという本質的には同じことをしているわけです。

 

A地点からB地点に移動する際に、普通の人は道を歩いていくかもしれませんが、エリクソンは早くて楽という理由で並走している川にボートを浮かべて行こうとするような人をイメージしています。

その場の環境で最も速く効果的な方法を取るということです。

もっと言うと効果重視であるので、速さと効果を天秤に掛けた場合では効果を優先しているようにも思えます。

ミルトン・エリクソンの二月の男』という書籍では、1人の患者に対して2年位治療を続けた記録が綴られているようです。

 

この辺も、エリクソン催眠に関するよくある誤解で、エリクソンの治療は短期で終わるというものです(いわゆるブリーフ・セラピーと呼ばれるもの)。

 

短期間で即効性があると思われがちですが、ケースによっては上述の通り2年掛けることもあります。

 

また、エリクソンは治療をする際に、必ずしも催眠術を使うわけでもありません。

 

コレには少し意見の相違がありそうですが、少なくとも必ずしも催眠状態を必要としていたわけでは無いということです。

催眠術を使わずに、状況を聞いて幾つかのアドバイスをして改善するとういこともあります。

 

逆に言うと私がエリクソン関連の記録を読んでいて、彼の発言がサイコロジカル・フォース的であると思う部分もこの辺にあります。

 

おっと…関係無い話でまた1,000文字越えてますね…

 

ここからが本題ですが、エリクソン催眠は日本語では向いていないと言われることがあります。

 

これは一部の技法、分散技法とか、散在技法と呼ばれるものについて言われている気がします。

英語のフレーズで、似たような発音を利用して、FourとForが同じ発音で、カウントに紛れ込ませるとかですね。

確かに英語は結構似たような音が多いので、上手く紛れ込ませることがし易いという面があります。

 

ただ、これだけを見て日本語に向いていないみたいな事をよく聞くのが疑問なんですよね…

 

エリクソンの手法は他にも色々ありますし、むしろ「削除」などと呼ばれる意図的に主語等を抜く話し方、言葉の曖昧さを利用した手法などは日本語の方が優れているのではないかと思っています。

俳句や短歌なんてのはその最たるものだと思います。

 

しかも日本人は俳句や短歌は義務教育で習いますし、主語のない話し方も習慣的に使うので、言葉の二面性に対しての感受性はかなり高いのではないかと考えています。

 

事実、私はエリクソン催眠でよく使われる腕浮揚誘導をエリクソニアンアプローチに近い形で再現していますしね…

 

結論としては、一部の技法は日本語では向いていませんが、出来る手法もある、ということです。

 

イエスセットやダブルバインドは日常会話でも無意識に使っている人がいますし、「削除」、「曖昧さ」は最初から日本語に含まれている要素です。

多層化や一般化に関してはそもそも言語に由来しないはずですし…

 

逆に、何故日本語に向いていないという情報が出回っているんでしょうかね?(゚∀゚)

 

 

 

(JEAN)

 

スポンサーリンク
ブログランキングにご協力下さい

情報が役に立ったらクリックをお願いします

バナーがクリック(1回/日)された数によりポイントが入り、1週間の累計で順位が決まる仕組みです。クリックするとランキングページに移動し、現在の順位を見ることができます。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事