レビュー:CARTOMANCY by Luke Jermay

ジャーメイのレクチャーノートです。前にレビューした”SOMTHING FROM NOTHING”を購入した際に、セットで安くなっていたのでポチりました。

CARTOMANCY

タイトルが現象を表していますね。

意味としては「ランダムに選ばれたカード(トランプ)で占う事」です。要はトランプ占いです。

カードマジックの現象を行いつつトランプを媒介としたリーディングを行う3つのフェーズから構成されるアクトになります。ジャーメイがフルアクトを行うと35分程度かかるっぽいです。

これにもジャーメイが使っているスクリプト音声(mp3)が含まれていおり、やはり価格の殆どの価値はそこなんじゃないかと思ったり思わなかったり…

Phase 1

いわゆるカード当て+リーディングですね。

現象の性質上リーディングについては、コールド・リーディングというよりはテンプレートに近い物で充分だそうです。というか合計で5人分のカードをあてつつリーディングを加えることになるので、長い文章は必要ありません。

前回のレビューしたTarot Psychometryも当てる人数が多いので、1人2分以内が推奨されています。

Phase 2

オープン・リーディング。適当な観客を指名して、その人についてのリーディングをカードで行います。

ただのトランプ占いですね!幾つかの工夫はありますが、種も仕掛けもありません。きれいな終わり方、次への繋げ方について色々書かれているので、特にミディアム(媒介)を使ったリーディングをショースタイルをする人には参考になるかと思います。

Phase 3

観客の思ったカードをリーディングを交えて当てる。Phase 1とは少し異なってはいますが、これもカードあての範疇になります。

観客の選び方が少し独特で、Thimon Krauseも似たような方法を採用しています。まぁ、原理でいうと間逆なわけですが… (追記:Doc Hilfordが行うオープニングの方が近かったかも知れません)

言ってしまえば、某有名なカードマジックの演出を超工夫した感じです。ただ、完璧にやろうと思うとカードが消耗するので、そのへんを許容できる人向けですね。

感想

良いところ

  • 道具の入手性
  • タロットでの代用
  • リーディングの練習になる

良いところとしては、まず道具の入手性が上げられます。恐らくマジックをやっている人であれば一度は手にしているであろう道具が使われています。もちろん、それなりの改造は必要になりますが、市販品を流用するのであればそこまで大変ではありません。

トランプの代わりにタロットでも行えます。というか、付属ファイルに印刷して使うタロットの画像ファイルが入っています。以前にジャーメイが使っていたタロットを探しても見つからなかったのは、自作品だったのが理由ですね…

フェイズ2では普通にリーディングを行う必要があるため、その練習にもなります。ミディアム(媒介)を使ったリーディングは想像以上に簡単ですし、時間を短くして行う場合さらに楽になります。

微妙なところ

  • リーディングのハードル
  • 工作が面倒かも?
  • 対多数向け

主な問題点はリーディングと工作です。

まず前提としてトランプでやる場合、トランプ占いの知識が必要になります。この時点でちょっと大変だと感じています…そして、工夫されているとは言え、第2フェーズではガチのトランプ占いをするため、ちょっとハードルが高いかなと。

逆にタロットであれば、覚えている人もトランプ占いよりは多いと思うので、多少は楽になる…と思いきや…

タロットの方が始めるハードルが非常に高いんですよ!

画像ファイルが添付されているとは言え、フルセットを作ろうと思うとかなり時間が掛かります。裁断機とかあれば早いかも知れませんが、糊付けに時間がかかりますし、私も作るのに2,3日は掛かっています。(大部分は画像ファイルが気に食わなかったので、PhotoshopとIllustratorでゴリゴリに修正した時間ですが…)

また、フェーズ1の後半は対多人数向けであるため、観客は20〜30人かそれよりも多いほうが良いです。

まとめ

ジャーメイって感じのルーティンでした。

この人は現象のリアリティを出すための方法としてリーディングを選んでいるんですよね…確かにリーディングはうまくなれば精度が上がりますし、トリックはなくまさしく「リアル」なわけですが、これってかなり力技感があるような気がしています(笑)

誰もが知っているような原理やギミックで現象を作って、それでマジシャンをも騙すのが好きな人ってイメージもあります。いつかのレクチャーでは「タネだけ知りたい人はいるか?」なんて言ってますし、原理やタネにそこまで重点はありません。

それよりも、スクリプトや客選び、態度の話がメインなので、そこを重視する人には面白いはずです。なお、今回もダニンジャーやホイの名前が上がっていますし、基本原理3つくらいでノートをひたすら出しまくっている感が…

使う道具については、もっと簡単になるものもありますし、好きな物で構わないってスタイルです。単に本人が選んでいるってだけなので、合わなければ他の道具を使うのも手です。相変わらず、細部にめちゃめちゃこだわっているため、完全に同じ物を用意しようと思うとそこそこの出費になるんじゃないかと思います…(本人のセットを組むと演者負担はかなり減る)

前回の”TAROT PSYCHOMETRY”と併せて、タロットを使った現象が増えてきたので、暫くはタロット・カードが手放せなくなりそうです。更に”SOMETHING FROM NOTHING”と組み合わせる事ができますし、ここ最近読んだレクチャーは組み合わせが良いですね!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事